第5話「日常」
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ているのだ!
柔らかいのだ! これでいいのだ!
「し、しぬ」
――これが幸せ死だろうか。
少しずつ薄れかけていく意識を必死につなぎとめながら、彼はそう思った。
その後、昼休み終了のチャイムが鳴り、冷静さを取り戻した彼女たちが恥ずかしげにその体を離したところ、意識を失っているタケルが発見された。
すぐさま保健室に運び込まれた彼だったが、その日はダウンしたことは言うまでもない。
昼休みが終了し、次の授業は体育のバレーだということで体操服に着替えつつ、女子達が会話に華を咲かせていた。
「さっきのタケル先輩、すごかったね!」
「……うん」
「確かに、変わったところはあるけど、たよりになるにゃ〜」
先程の高等部との場所の取り合いでタケルのことだ。話をしているのは当然、その場に居合わせた面子である。
「しかも、あの笑顔!」
「そうそう!」
「確かに、あれは何かぐっと来たよね!」
「普段が鉄仮面なだけに、時々見せるああいった表情は余計に反則級に感じますわね」
と、少し思い出したのか、顔を赤くさせる。半ば興奮している彼女達を観ていた木乃香が隣で着替えていたアスナに尋ねる。
「何かあったん?」
「ん、高等部の場所のとりあいで」
「ネギ君はちょっと情けない感じだったかなー」
そんな会話をしながらも体操服に着替え終わった、女子達は屋上に向かう。その後、屋上でまた先程の女子高生たちと一悶着があったが、それはまた別の話。
ちなみに。
無事にクラスに戻ったタケルに、2−Aの女子生徒の大半が「先生、笑って〜!」と押しかけられた結果、またもや保健室送りになったというのも、単なる余談。
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