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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
テイルズオブドラゴニア・5
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うこと?スクライアって言えば遺跡発掘とかで有名な一族だよね?」

エイミィが疑問を呈する。スクライア一族といえば遺跡発掘による古代文明の調査で多くの論文を発表し、発掘の過程で発見されたロストロギアを多く管理局に受け渡したり聖王教会の依頼で発掘作業を行ったりしている一族である。管理局にいれば最低でも一回くらいなら名前を聞く程度には知名度のある一族だ。
が、三人衆はスクライア一族にいい思い出が全くない。それは彼らがとある任務でスクライア一族と行動を共にした時の思い出が元になっている・・・が。

「まぁそれはそのうち話してやる・・・それよりもだ。ジュエルシードの方は休止状態にあるとレーダーに引っかからないのが厄介な上に性質上人死にもありうる。が、封印自体は難しくないから地球につき次第捜索を開始する。以上の事を纏めると・・・こうだ」

モニターに新しい画面が表示される。そこには簡潔に

最優先:ジュエルシードの封印、及び確保。
次点:ジュエルシードによって被害が起きた場合の全面的対処。
次点:次元震を起こす未確認ロストロギアの捜査、及び可能ならばその確保。
次点:ジュエルシードを不当に回収した魔導士がいた場合、その身柄の拘束。
次点:恐らく現地にいると思われる大馬鹿者(スクライア)の確保。
次点:超大型ロストロギアの捜索。

そんなこんなで行動指針が決定した。現地到着まであと数日・・・それまでの間に地球でロストロギア関連の大事が起きないことを祈るばかりだ。

・・・ところで、会議室の面々のうち数名は密かにとある疑問を心に浮かべていた。
すなわち、なぜこの件にグレアム提督が真っ先に情報提供したのか、である。

確かにグレアム提督は管理局でも穏健派で非常事態には協力的なことが多い。地球出身であり局内でも高い地位にある提督が地球に個人的なコネがあっても不思議ではない。だが、提督はなぜこれほど早く、しかも確信に至っていない内容の情報を寄越したのか?
唯でさえ少ない情報を少しでも送りたかったのかもしれない。提供された情報には超大型の映像情報も存在したため、確かに何もないよりはましになった。善意だと言われれば善意なのだろう。あの人がこういうことをやるのが変かと言われるとNOだ。だが、何か引っかかる。

(この件が終わったら探ってみる必要があるかしら)

ハラオウン一家はとある理由でグレアム提督とは浅くない付き合いがある。特にクロノにとっては、幼少期に提督の使い魔から直接魔法を教わるなど恩師ともいえる人物だ。もちろんリンディも彼を信用している。だが、悲しいかな信用と信頼は別のものでもある。どちらにせよ、目の前の事件を解決できてからの話だ。
何もなければそれでこの件は終わりだ。そう、何もなければ・・・


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