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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
テイルズオブドラゴニア・5
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フェイトちゃんの口元をぬぐってあげている猫耳美女。この光景だけでご飯一杯はいけそうな微笑ましさ。まるで仲のいい姉妹のようだ。ナゴームの呪文とか唱えられそう。

「御免なさいね、娘がかわいくて」
「ウラヤマシイカギリデスネー」

で、ちょっと気を抜くとプレシアさんもフェイトのほうにウフフと慈しむような視線を送って話が中断するから本題が進まねえんですよ。ウフフじゃねえ!いや、確かにかわいいけど!懐いてない子猫みたいな所は微笑ましくもあるけど!そんなところでマザコンキャラを発症されても話し合いの時間が伸びるだけだから!おれの防御力が幼女に削られる時間が長くなるだけだから!・・・いや待てよ?まさかそれが狙いか!?精神攻撃は基本っていうし、自分の娘の心理を利用するとは何と恐ろしい策士だ・・・!
仕方ない、直球で攻めるか。いい加減俺も居心地わりぃよ。

「あー、長くなりましたね。単刀直入に言うとこの『時の庭園』を応龍皇から取り外したいので協力してほしいんですよ。互いに益があるでしょ?あなたは自分の居城を思うように動かせる状態に戻り、俺も貴方たちを気にせず応龍皇を動かせるように・・・」
「確認するわ。本当に善意で協力するというのね?」
「ええ。今の状況は俺にとってもあまり好ましくないですし」
「だが断る」
「・・・えっと」
「断ると言ったら断るわ」
「えー何この人メンドクセェ・・・いやなんでさ?」
「なんで、ですってぇ・・・?」

瞬間、プレシアさんの目がスッと細まる。あ、なんか地雷踏んだかな?と考えるか考えないかの間にプレシアさんはガタッと立ち上がり、こちらを睨みつける攻撃を放ってくる。もうやめて!俺の防御力はもうゼロよ!
そして、次の瞬間俺は自分が踏んだのが地雷ではなくやる気スイッチであったことを悟った。

「逆に聞くけど」

ずずいっとこちらに顔を寄せてくるプレシアさん。この人もう結構歳なはずだけど妙に若々しいな。天才は年を取りにくいって誰かが言ってたからそのせいなのかもしれない。正直思った以上に美人でちょっとドキッとしちゃったよ。あ、ちょっといい匂いする。
息がかかりそうなほどに顔を近づけたプレシアさんは大きく息を吸い込み、一気に胸の内を言い放った。



「私は応龍皇から放たれている無限力を研究し、探求し、追求する事を最優先事項としてるのに!どうして私が自分から研究対象を遠ざけるような真似なきゃならないのかしら!?時の庭園と龍が分離したら龍を追えない!追えなければエネルギーを採取できない!採取できなかったら研究できないじゃないの!その点においてここは理想的な場所なのよ!何せ自分が移動せずともいくらでも無限力を採取、研究できる!!世界の心理の一端にさえ触れうるこの神秘の力を最も良い条件で研究できる環境が今、こ
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