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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第1章
旧校舎のディアボロス
第27話 ぜ・っ・た・い・に・ブ・ッ・コ・ロ・ス!
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の前でその格好は止めて下さい。イッセー兄の目が釘つけになります……。
 なんて思っていると…。

「何!?うちと張り合ってコスプレ勝負ぅ!」

 ゴスロリの堕天使がそうツッコム。

「フッ、ハッ!」

 副部長は魔力を練ると、この辺一帯を結界で覆う。

「結界だと!?」
「クッ!」
「コレって、かなりヤバくね!?」

 堕天使達が皆動揺していた。

「うふふ、この檻からは逃げられませんわ」

 まさに堕天使達は籠の中の鳥であった。
 ……それにしても、指を舐める仕草が官能的過ぎる……。

「貴様ら最初から!?」
「はい、貴殿方をお掃除しに参りましたの。ごめんあそばせ」
「うちらはゴミかい!?」

 堕天使達が一ヶ所に集まる。

「大人しく消えなさい」
「フン!精々余裕ぶっているがいい!」
「儀式が終われば、貴様ですら敵う存在ではなくなるのだからな」
「やはり、あのシスターから神器(セイクリッド・ギア)を奪うつもりなのね?」
「そう言う事って訳」
「でも、上を騙している……」
「……まあねぇ」
「故に貴様らは全て殺す」
「あんたの下僕っちも、今頃ボロカスになってるだろうしね。特にほら、レイナーレ姉様にゾッコンだったあのエロガキ」
「ッ!?」
「あいつなんてとっくに…」
「イッセーを甘く見ない事ね。あの子は私の最強の『兵士(ポーン)』だから」
「『兵士(ポーン)』?ああ、あんた達、下僕をチェスに見立ててるんだっけ?『兵士(ポーン)』って前にズラっと並んでいるやつの事よね?」
「フフ、要するに捨て駒か」
「あらあら、うちの部長は捨て駒なんて使いませんのよ」
「フン、貴様はよほどあの小僧を買っている様だが、能力以前にあいつはレイナーレ様には勝てはしない」
「だって元カノだもんねぇ♪」
「ッ!?」
「レイナーレ姉様からあいつの話を聞いたわ。もう大爆笑♪」
「ッ!!」
「フハハハ!言うなミッテルト!思い出しただけで腹が捩れる!」
「………」
「まあ、酒の肴にはなったがな」
「……………」

 堕天使達が一通り喋った後、部長に光の槍を投げ付ける。
 それを部長が全身から溢れ出る魔力で弾き飛ばす。

「弾いただと!?」

 堕天使達の顔が驚愕に染まっていた。
 ……部長、かなりキレてますね?
 部長の顔からは憤怒の表情が読み取れた。

「笑ったわね?私の下僕を笑ったわね!」
「「「っ!?」」」
「あらあら、怒らせる相手を間違えた様ですわね」

 ……そうですね、副部長……。
 このまま行けば、部長が堕天使達を一掃するのはもう決定事項となっていた。
 ……でも……。
 この内に蠢くドス黒い物を吐き出さないと、どうにかなりそうだった。
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