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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
出撃
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。でも力が強すぎて里を追われてしまったんだよ」

「それで施設にいたところをフェイトが引き取ったのか」

 聖が聞くとフェイトは「うん」と答える。エリオを救い出したキャロはフリードを駆り新型ガジェットのアームを破壊し、その隙を狙いエリオがキャロの援護を受け新型を破壊した。モノレールの中にあったレリックもスバルとティアナが回収し、初出撃は大成功となった。



 六課に戻った聖は六課の寮の前にいたなのはの元を訪れた。なのはは一人前に広がる海を見つめていた。

「よう。待ったかなのは?」

「ううん。待ってないよ。ごめんね呼び出しちゃって」

「いいさ。どうせ今日はもうやることもないし。それで話ってなんだ?」

 聖は買ってきたコーヒーをなのはに渡しながら聞いた。なのははそれを受け取ると一口に含んでから話し始めた。

「実は聖君に折り入って相談があるんだけど……。ティアナのことどう思ってる?」

「ティアナのこと?まぁ新人達の中だと一番状況判断能力が高くてスゲーと思うぜ?ただ――――」

「ただ?」

 言いよどんだ聖の顔色を確認するかのようになのはが覗き込んだ。

「――――たまに焦ってるって言うか後がなさそうな顔してる時があるなと思ってさ」

「やっぱり?」

「ああ。でもまぁ辛くなったら相談してくるだろうさ。それがなくてもスバルがいるし、お前だってついてんだから大丈夫だろ」

 安心させるように言うとなのはも少し気持が軽くなったのか先ほどまでの心配そうな顔から安堵の表情へ戻った。

「ありがとうね聖君相談にのってくれて」

「こちらこそ、でも何も俺じゃなくてもフェイトとかでもよかったんじゃねーか?」

 聖が聞くとなのはは首を横に振った。

「フェイトちゃんは多分遠慮しちゃって本当のことを言わないと思ったんだ。でも聖君だったらズバッて言ってくれそうな気がしたんだよ。それに個人的にお願いもあったしね」

 そういったなのはは少し悪戯っぽい笑みを見せながら聖に言った。

「個人的なお願い?」

 怪訝そうに聞くとなのはは聖のほうを見ながら少し顔を赤らめながら言った。

「えっとね……今度でいいんだけど一緒に模擬戦してもらえないかな?」

 その問いに聖は口に含んでいたコーヒーを盛大に吹き出した。咳ごむ聖の背中をなのはが動揺しながらさする。

 咳が止まると聖はなのはの方を見て言った。

「……まさかお前も戦闘好きだったとわな」

「え!?ち、違うよ!!聖君の力を私も直に見てみたくなっただけだもん!」

 ……それを戦闘好きって言うんじゃ。

「今何か失礼なことを思わなかった……?」

 なのはが光の灯っていない目で聖を見つめる。


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