暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十話:いざ!思い出作り☆
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んの手元に戻ります。
「え?どうして、当たらないの?」
再度、ムチを振るおうとするビアンカちゃん。
それは無い!
「ビアンカおねえさん!いちど、さがってください!」
ドーラちゃんの鋭い声に、ハッとして下がるビアンカちゃん。
グリーンワームの攻撃が、ビアンカちゃんがいた空間を薙いで空振ります。
セーフ!
よし、私のターン!
さすがに町中で投げてみるわけにはいかなかったけど、手元で何度もスナップを利かせる感触を確認し、イメージしておいた通りにブーメランを投げます!
果たしてイメージ通りにブーメランは飛んでいき、グリーンワームを次々に切り裂いて、私の手元に戻ってきます。
パシッ!といい音を響かせて、ブーメランを受け取る私。
……こえー!!
なにが怖いって、受け取るのが怖い!
失敗すると、手ぇ切れるんじゃないの?これ!
慣れれば大丈夫そうだけど!
とにかく、グリーンワーム全滅!
「ビアンカおねえさん!だいじょうぶですか?」
ビアンカちゃんに、駆け寄ります。
グリーンワームの反撃は当たって無さそうだから、大丈夫だとは思うけど。
ビアンカちゃんに、万一にも、傷なんか残すわけにはいきませんよ!
私が付いている限り!!
「……大丈夫。……ごめんね、ドーラ」
ああ……!
無傷なのはいいけど、ビアンカちゃんが、しょんぼりしちゃってる……!
「はりきって飛び出したのに、当てられないし、無理してこうげきされそうになっちゃうし。ドーラに全部まかせちゃって、なさけないね」
「そんなこと、ないです!わたしも、はじめは、おとうさんに、そだててもらいましたから!じぶんでたおせなくても、いっしょにいるひとがたおしてくれるだけで、すこし、つよくなるんです!」
「……そうなの?」
「はい!だからわたしも、ひとりで、まものをたおせるようになったんですよ?」
本当は、ドーピング前にもう倒してたけれども!
嘘も、方便!
「そう、なのね」
「はい!それに、あたらなかったけど、ムチがきれいにうごいてました!なれたら、ちゃんと、あたるようになります!はじめてなのに、すごいです!」
私、必死。
でも、これは本当。
あんなにしっかり、振るえると思わなかった。
なんだかんだ、ビアンカちゃんも特別な血筋だからなあ。
必死のフォローの甲斐あって、ビアンカちゃんの表情が明るくなります。
「……そうね。最初から、そんなにうまくできるわけ、ないわよね。ごめんね、ドーラ!早くうまくできるように、私もがんばるね!」
「はい!がんばりましょう!」
気を取り直したビアンカちゃんと共に、再びレヌール城を目指して歩き
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