暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十話:いざ!思い出作り☆
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思うんですが。
 気持ちは、わからんでもない。

 ところで、ムチ初心者であるのはまあ確定として(私もブーメラン初心者だし)、戦ったことはあるんだろうか。

「ビアンカおねえさんは、まものと、たたかったことは、あるんですか?」
「……ドーラは?」

 ああ、無さそう。

 しかし、私も公式には(パパン&サンチョへの建前上は)無いことになってるわけで。
 なんと答えたものか。

 A・年下ぶって嘘を吐く。
 ビアンカちゃんがお姉さんぶれる反面、戦闘経験者がいない不安感を与えます。
 嘘がバレた時のダメージが深刻。

 B・正直に話す。
 こっそり脱け出してた問題行動がバレます(今更感)。
 妹キャラ崩壊の危機。
 頼れる一面に、新たな魅力を見出だしてもらえる可能性あり。


 ……ウソ、イクナイ。

「……おとうさんは、たたかわせてくれないので。むらのどうくつで、こっそり」
「そう!……で、でも!戦ったことはないけど、ナイフで戦う練習は、ずっとしてたんだから!……ムチは、初めてだけど!」

 ホッとした顔の後、慌てて言い足すビアンカちゃん。
 うんうん、年下に頼り切ってるなんて、思われたくないんだね!
 可愛いね!

「わたしも、ブーメランは、はじめてだから。いっしょですね!がんばって、つかえるようになりましょうね!」

 フォローのように言いましたが、実際かなり不安なとこです。
 大丈夫なの?こんな、単純に振り回せば済むわけじゃないもの、いきなり持っちゃって?
 今更だけど。

 ……だって!
 先のこと考えたら、やっぱり使えるようにならないとね!

 遺伝的な、才能的なものが、なんとかしてくれるかもしれないし!



 そうこうしているうちに、魔物の群れを発見です。

 グリーンワームです。
 でっかい芋虫的なアレ。

 キャー!虫、イヤー!
 みたいなことにはならないんだろうか。
 ビアンカちゃん、女の子だし。

「よーし!行くわよ!」

 大丈夫みたいです。

 張り切って向かって行くビアンカちゃんを巻き込むといけないので、ちょっと待ちます。
 私のステータス的には、まともに投げて当てられれば、一ターンで全滅させられそうだし。
 張り切ってるビアンカちゃんがガッカリだよね、それじゃ!

「えーい!」

 ビアンカちゃんが、思いっ切りムチを振るいます。

 ずいぶん思い切りがいいけど、大丈夫かな?
 外してもいいけど、自分に当てないでね!(ハラハラ)

 ムチは予想外にしっかりとした軌跡を描き、ビアンカちゃんの身体を掠めることも無く、かといって魔物に当たるでも無く。
 何もいない空間をビシリと打ち果たし、ビアンカちゃ
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