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俺と現実とファンタジー
part15 盗聴 そして 憤激
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り言って、勝てる気がしねぇ……あの朧も簡単にやられたしな』
『それに……部長さんの消滅の力や、イッセーさんの力も簡単に打ち消していましたし……』

どうやらあの茶髪はそれなりに頼りにされとるようじゃの……

『あらあら、盛り上がっているようですわね。』
『あ! 朱乃さん!』
『こんにちは、朱乃さん』
『うふふ、こんにちは。
それで、何の話をしていたのですか?』
『……レーティングゲームの時に乱入してきた、あの男のことです』
『……私の朧君を傷つけた、あの男ですか……』
『はい……朱乃さんは、どう思いますか?』
『許せませんわ……朧君を痛めつけ、腕を折った男……許せるはずありませんわ……!』
『しかも、見ていられないほどにボロボロで傷だらけだったからね……』

……ちょっと待て、腕を折った(・・・・・)じゃと……!?
あの時、翔太の額あての鉄板に殴りかかったとき確かに骨が折れる音はした。
じゃが、おの時折れておったのは()のはずじゃぞ!?
それに、腕の骨まで衝撃が来ておったとしても、ヒビが入るだけのはず……
そして、見ていられないほどにボロボロで傷だらけというのもおかしい。
翔太がしたのはあやつの顔面に拳を一発叩き込んだ、ただそれだけじゃ。
変に倒れてしまい、傷を負うのはわかるがあやつは仰向けに倒れたからそんなことはありえない。
そもそも、倒れただけでズタボロになるなんぞありえん……
まさか……あやつ、自分で……!?

『……こんにちは』
『あら小猫ちゃん、こんにちは』
『……何の話をしていたんですか……?』
『レーティングゲームの乱入者のことだよ』
『そんで朧を傷つけたやつだ』
『……あの人ですか……』
『……小猫ちゃんはどう思いますか?』
『……少なくとも……いい人ではないと思います……』
『朧さんからよくお菓子をもらっていましたからね』
『……はい……それにソーナ・シトリー様を狙っているから……』
『確か、部長が言っていたよね?』
『ああ。部長は凄いぜ、あの場で相手の目的を少ない情報だけで導き出したんだからな!』

……これじゃ、これもおかしいと思ったんじゃ。
何故、ここが駒王学園ではないのか、という質問だけでその”ソーナ・シトリー”とかいう
名前が出てくるんじゃ?
いくら思い込みが強くてもここまでは……まて、確かお爺様が言っておったな……

(お爺様、今度の転生者はどんな力を望んだのじゃ?)
(ふむ……NARUTOの術と、ONEPIECEの覇気を全種、それからいくつか別の力……
ニコポナデポじゃったか? あとは思考の差し込みじゃったかのぉ……)

思考の差し込み……もしかするとこれを使って……

わしは考えながら旧校舎を後にした。
……翔太よ、
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