part14 覚醒 そして 涙
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王学園から出た。
幸い、異空間とやらは俺の能力のおかげか消え、元の場所……本当の駒王学園に戻っていた。
もう、追ってこないのに、俺はずっと走っていた。
適当に走ったはずだが、しばらくすると、住居(ボロ屋)が見えた。
「お帰りじゃ! その……すまんかったの……元はといえばわしが
聞き間違えをしたせいじゃしの……すまんk」
「……すまねぇ……!」
俺はシャグリーンに抱きついた。
「ぬおぉ!? これ! なぜ抱きついてくるんじゃ! 離れん……か……?」
すまん……何故お前に抱きついたかなんて、自分でもわからねぇ……でも……でも……っ
「……暫く……暫く、このままにさせてくれ……」
「……何故……泣いておるんじゃ……?
……何故、そんな顔をしとるんじゃ……?」
……このことはある意味俺の自業自得かもしれない……
……またすぐに、元の俺に戻るから……だから……
……今は……泣かせてくれ……
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