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俺と現実とファンタジー
part12 一撃 そして 厄介事
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テレポートした場所が駒王学園の屋上だったことは運がいいとしか言い様がない。
……俺、転生前の世界でもとことん運がなかったから、てっきり
とんでもない場所に飛ばされると思ったけどな……少しは運が良くなっているのかもしれない……


「しかし不思議な奴だな、お前。
魔力を全く感じないし神器(セイクリッドギア)も持っていないようだし……
本当にどうやってここに転移してきたんだ?」


……目の前の状況が無かったらきっとそう思っていただろうな。
……クソったれぇ……何でこうなるんだよ……

「まあいい、このレーティングゲームにリアスの眷属として参加した以上、倒させてもらう。」

レーティングゲームとか、眷属とか訳わかんねぇ単語ばっかり言いやがる……
……それに金髪オッドアイも言ってたけどその”リアス”って誰なんだよ……?

「しかし、リアスも意外と冷静だな……てっきり本人が直接来るものだと思っていたが……」

名前の由来はリアス式海岸か……?って、んなくだらねぇこと考えている場合じゃねぇな……

「さてと、雑談はここまでだ……いくぞ!!」

雑談してたのは、ほとんどお前だけどな

「これが……フェニックスの炎だあぁ!!」

うおぉっ!なんつぅ炎だよっ……でかすぎだろ!
まあ、俺には『ファンタジーの無効化』がある。
魔法で生み出した炎なんざ恐るに足らねぇし、このまま避けなくてもいいが……

『いいか?お主は運動神経はいいが、それだけなんじゃ!
それだけでは人外相手には少々足らん!!』

シャグリーンもああ言っていた……よし、ここは一つやってみるか!

「消し炭となれぇ!!」

俺はホスト風の男が放った巨大な火球を、足に力を込め、全力で飛ぶことで回避する!

「く!巨大な分、スピードが足らなかったか……なら!」

今度は、掌に炎を集めこちらに向けて突き出し……

「スピード+物量だ!喰らえ!」

まるでマシンガンのように火の玉を乱射してきた!
……焦るなよ……俺……

まずは、比較的車種物の量が少ない左側に入る!
そして、向かい来る大量の火の玉をステップとダッシュを組み合わせ避けていく!

良し!全部じゃねぇが避けれている!
シャグリーンの『石礫発射での回避特訓』が役に立っているぜ!

「何!?全て避けているだと!?」

ホスト風の男は驚愕しているが、いくつかは当たっている。
しかも、俺は人間だ。
いくら小型の火の玉とはいえ、当たってしまえば致命傷になりかねない。
『ファンタジーの無効化』が無かったら、もうとっくに死んでいるだろう。
ほんと、この能力に感謝しねぇとな……

「おのれぇ……人間ごときがこの俺を……! こうなったら!!」


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