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俺と現実とファンタジー
part10 特訓 そして 疑問 
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主は対象外なんじゃろ、でなければ転生者なんていう『ありえない』ものである上に
力の中心にいるお主なんぞ消えてしまうからのぉ」

と言われ、確かにそうだと納得した
今思えば、出力が弱くなけりゃ転生者であるあいつら二人は今頃消えていたかも
しれないんだよな……どちらも自業自得とはいえ、少々後味が悪い。
誤解もより深いものになっていただろうしな……

再び俺は正拳突きの構えを取り、集中しようとするが
シャグリーンに止められた

「待て、お主は今日から駒王学園に本格的に通うんじゃ
……決して!特訓に夢中で忘れとって、今思い出したわけではないからの!」

今思い出したのかよ……
……俺も学校に通わなくていいのか疑問に思ったので
シャグリーンにその事を聞こうとしたのだが、トレーニングが激しすぎ、
トレーニングが終わると毎回倒れるように眠り込んでしまうため聞けなかったのだ

「そうか……今日から本格的にか……」
「確かお主は転校生として駒王学園に通う手筈となっておるはずじゃ」
「曖昧だなオイ……」
「しょうがないじゃろ!お主の能力のせいでお主に関する情報が
全部消えてしまっとるんじゃから!」
「全部消えてしまう原因の能力を聞き間違えで与えたのは何処のどいつだよ……」
「うぐっ……と、とにかく!早うこと駒王学園にいかんと遅刻してしまうぞ!」
「……遅刻しかける原因を作ったのは――――
「ほれほれ!新たな学友がお主を待っておるぞ!」

押すなっての……!


「あ、忘れとった。わしも駒王学園に通うからのっ☆」

「ああ……そうかい……」

「び、美少女が笑顔でウインクしとるのに反応せんじゃと……」

反応する元気がないんだよ……あっても反応しねぇけど


先生に案内された後、ここで待っているように言われたので、俺たちは今教室の前で待機している

「それじゃぁ転校生を紹介する。
本当は三日前に転校してくる予定だったんだが、家庭の都合により
今日まで伸びてしまったらしい。」

正しくは、『バカがこのことを忘れていた』だけどな

「入ってこい」

呼ばれたな……よし、深呼吸して……クソッ…した瞬間体がものっそい痛かった……

入った瞬間全員の目がこちらに向く。
当たり前だけど。

「よぅし、自己紹介と挨拶をしろ」
「浅羽翔太です、よろしくお願いします」
「「ちっ……男かよ……」」
「「「朧君や神皇君に比べるとがっかり〜…」」」

オイ男子、舌打ちすんな。心に止めろ
そして女子、あいつらとと比べんな。比べられたか無いわ、あんな奴らと。
というか茶髪が朧、金髪オッドアイが神皇て名前なんだな……初めて知った……
生徒たちががっかりしている様子を見て担任が少し嬉し
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