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い勢いで突き出した。
でも、その剣は。
「・・・やっぱりな」
「システム的不死存在・・・・」
私と兄は確信する。
レオとアスナさんが目を見開いている。
周りのプレイヤーたちが小さく息を飲んだのも解った。
「・・・・どんな子供も知っていることさ」
「「他人のやってるRPGを傍から眺めているほど詰まらないことは無い・・・・」」
私と兄の言葉が、重なる。
「そうでしょ・・・?ヒースクリフ・・・いや、茅場明彦、さん?」
私の言葉に、ヒースクリフの表情がかすかに変わった。
「何故気付いたのか・・・参考までに教えてもらえるかな?」
「始めにおかしいと思ったのはデュエルの時だ。あのとき、アンタあまりにも早すぎたよ」
「私はそのもう少し前から気付いてたからね?確信したのはデュエルのときと、今日。」
ヒースクリフ・・・否、茅場明彦は、機械的な笑みを浮かべた。
「・・・確かに私は茅場明彦だ。付け加えれば、この城の最上階で待つはずの最終ボスでもある」
「・・・性質悪いね、萱場さん」
茅場は小さく笑う。
95層であかすやら、君たちならやっていけるやら・・・・
「うるせーんだよ」
私は小さな、でも聞こえる声で言った。
「・・・何、自分勝手なこと・・・言ってんの?バカ?あ、バカか。・・・アンタのこと信じてついて来た奴が何人居ると思ってるんだか。自覚が無いの?」
「・・・」
「まぁいいや。 ねぇ、ご褒美頂戴よ。」
「褒美とは?」
「・・・私たちがアンタの正体見破ったご褒美」
私はにやりと笑って茅場の瞳を見た。
「ふむ・・・・ならば、褒美をやろう。今ここで私を倒せば、このゲームはクリアされ、全プレイヤーが解放される。どうかな?」
「「受けてたつ」」
私と兄は同時に、きっぱりと答える。
「キリアッ!お前・・・何言ってんだよ!?」
「キリトくんだめだよ!!」
私と兄をとめようとする声が双方から響く。
でも、ここまで来たんだ。
私は・・・私たちは。
あの男を・・・・
「「殺すッ!!!」」
私たちは叫ぶように言い、床を勢い良く蹴った。
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