第二十九話「……インストール♪ アンインストール♪ ――え、だめこれ?」
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ところ水を差すようで悪いんだが相棒、アレを使うには五分のインターバルを挟む必要があるぞ】
なんですと!
むぅ……あれほどの大技だと流石にバンバン使えるって訳にはいかないか。なんか良い攻撃手段とかないかな?
【譲渡は一度に二つまで可能だ。今現在の倍加した力をリアス譲と朱乃譲に譲渡すればケルベロス如き余裕だろう。ただし、倍加分の七割か八割しか譲渡できないがな】
ナイスだドライグ! 早速、部長たちにその旨を伝えると心強い頷きが帰って来た!
「よっしゃあ! ブーステッド・ギア、ギフト!」
『Transfer!!』
俺の籠手から力の波動が部長たちに流れていくのが分かる。
刹那、二人の中から凄まじい魔力が漂う。両者とも自分の掌を見下ろしながら驚いている様子だった。
「すごい、ここまでだなんて……これならいけるわ!」
部長の言葉に朱乃さんも頷く。
「朱乃!」
「はい! 光魔の雷よ、彼の者を貫け!」
朱乃さんの掲げた掌から極太の雷光が迸り、ケルベロスへと向かう。
ケルベロスは攻撃の気配を察したのか数瞬早くその場を跳び退こうとしたが、突如地面から生えた剣に四肢を貫かれた。
この地面から生えた無数の剣――、まさかあいつか!?
「悪いけど逃がさないよ」
やっぱり木場か! くぅ〜、なんつうタイミングでやって来るんだよ、我らがナイト様は!
魔剣によって身動きが取れなくなったケルベロスに雷光が貫く。
光の奔流は犬っころの咆哮を掻き消し、その巨体を無に帰した。
「くらえ、コカビエル!」
犬っころが消滅した瞬間、間を置かず部長が掌から巨大な魔力弾を打ち出す。
デカいッ! これならいくら堕天使の幹部でも多少は――。
「ふん……」
片手を突き出した。
たったそれだけの所作なのに、部長の魔力弾と拮抗してる……ッ!?
部長の一撃を片手で抑えるとか……ウソだろ? 呆気にとられていると、奴は部長の魔力弾の軌道を反らす。
部長の滅びの魔力弾は闇夜の彼方へと消えて行った。
「ふむ、赤龍帝の力があればここまでリアス・グレモリーの力が跳ね上がるか。余興としては悪くないな」
クックックッ、と一人面白そうに掌から立ち昇る煙を見て笑うコカビエル。
その時、校庭の一角から眩い光が放たれる。四本のエクスカリバーが今まで以上の輝きを放ち始めていた。
「完成だ。四本のエクスカリバーが一つになる」
あまりの眩しさに手で顔を覆う。見ると四本の聖剣が重なっていくのがわかる。
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