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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十一話 夜間飛行A
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「ネウロイを取り逃がした、だと?」
「間違いないのかしら?」
東の空が白み始める頃、引いては押し寄せる波のような眠気に襲われつつ、和音たち三人はロマーニャ基地へと帰還した。基地に辿り着いたその足で、まずは取り逃がしたネウロイの事を報告すべく司令室へとやって来たのだが、ミーナと坂本は三人がかりで一機のネウロイを取り逃がしたことが信じられない様子だった。
「間違いないんだな? サーニャ」
「はい……微弱でしたが、まだ反応があったと思います……」
「そうか……わかった。あとはこちらで考える。ご苦労だったな」
それっきり、坂本は腕組みをしたまま何やら難しげな表情をして黙り込んでしまう。
ともあれ、報告すべきことは報告したのだ。これで夜間哨戒は終わり、あとは自室に戻って休むだけである。もう何度目かわからない欠伸を噛み殺しながら、和音は司令室を出た。
「じゃ、わたしはサーニャと戻るからナ。お前もきっちり休んどけヨ」
「ふぁい……お疲れ様でした、エイラさん……」
立ったまま舩を漕ぐという器用な芸を披露しながらエイラと別れる和音。
早くベッドに倒れ込みたいが、いつもはなんてことのない自室への道のりが果てしなく遠い。
夜間哨戒とは斯くも過酷なものであったかと、サーニャとエイラに対する畏敬の念を覚えつつ、おぼつかない足取りで部屋に向かう和音。
(三つめの角を曲がって……そう、ここだったはず……)
寝ぼけ眼を擦りつつ、重い気の扉を押し開ける。薄暗い部屋の中だとは言え、ベッドの位置くらいは和音にもわかった。絨毯の上を歩きながら、和音はベッドまでたどり着くと乱暴に服を脱ぎ散らかし、文字通り倒れ込むようにして横になった。
(夕食までには、起きないとな……)
なぜか妙に柔らかくていい匂いのするベッドに体を沈み込ませながら、和音はあっという間に眠りに落ちていった。
ペリーヌ・クロステルマンの朝は早い。
貴族として、また誇り高いガリアのウィッチとして、一日の生活は規則正しくあらねばと思っているからだ。しかし、今朝に限ってはそんな規則正しい目覚めは迎えられそうになかった。
――ガチャリ……
突然、何の前触れもなくドアノブが回ったことに気がついたペリーヌは、サイドテーブルから眼鏡をとって扉の方を見ようとし、いきなり目の前に倒れ込んできた何かに押し倒されてベッドに逆戻りしてしまう。
「な、なんですの!?」
「んぁ……」
慌てたペリーヌが目を凝らすと、其処に居たのはなんと和音であった。
いったいなにをどうしたのか、部屋を間違えているらしい。
「起きなさい沖田さん! ここは私の部屋でしてよ。ああもう、それになんて格好ですの!?」
ペリーヌが怒
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