追想〜廃墟探索〜
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蒼白い光の刃を展開させる。伸びる高密度エネルギーの刀身が内部構造を滅茶苦茶に破壊し尽くし、その機能を停止させた。
「甘いな!」
ライフルの銃火を潜り抜け、ゼロ距離まで肉薄したペイルライダーさんが機械兵の胴にアーマライトを押し付ける。発射。至近距離でばらまかれた5ミリ子弾がそのまま機械兵の上半身を吹き飛ばす。どんな奇妙なバランスが働いたのか、残された下半身だけはなお直立していた。
「危ないわねあなた!」
シノンへ振るわれた錆びた軍刀の一閃をすんでのところでかわし、腰に差してある大型ナイフを抜く。首の根本、最も大きな装甲の隙間にナイフを突き立て、無理矢理胸部装甲を引き剥がす。露出した動力機関にナイフを突き刺され、機械兵は全ての機能を停止させた。
「おいおい、下が甘いな」
短機関銃を持つ機械兵の猛射をズザザザザッ!と野球のスライディングのようにかわし、機械兵の真下から反撃の猛射。5ミリ弾が機械兵の身体を引き裂き、四肢が誤作動にのたうつ。
「・・・・・・ッ!しまった!」
いつの間にか指揮官機が消えている。と言うことは・・・・・・
「不味いな・・・・・・奴さんがた、続いておいでなすったぜ」
まだ見えない通路の奥。そこには、血のように真っ赤な闇が広がっている。
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