第五章 StrikerS編
第百二十八話 『出張任務(4) 出張任務の裏側で。士郎の一日』
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の上で肩車しているツルギの三人で笑を零しながら隊舎内を歩く。
「今日は主はやて達は出張任務でいないとキャスターに聞いたのだが…」
「あぁ、だから今日は私の他にいるのはザフィーラくらいだろう」
「はやてお姉ちゃん達はいないけど、ザフィーラがいるの!? パパ!」
「あぁ。だからいっぱい遊んでもらおうな、ツルギ」
「うん! あ、それとパパ、ちょっといい?」
「どうした、ツルギ?」
「うん。シホお姉ちゃんに日課にしておきなさいって言われた魔力の制御ももうばっちしだよ。
もう前みたいに暴走しないようになった」
「そうか。成長したな」
「うん」
一年か二年くらい前までは何度も電撃やら炎でおもちゃをダメにしていたからなぁ…。
そのたびに叱っていた。
シホにも結構苦労かけさせたしな。
「今のツルギは本当に聞き分けがいいし、それにとてもいい子だから私は嬉しい…。
大好きだぞ、ツルギ」
アインスも嬉しそうにそう話す。
「ママ、僕もママとパパの事が大好きだよ!」
満面の笑みでそうツルギは返してくるので私も嬉しくなってくる。
元の世界では味わえなかった幸せを私は噛み締めている。
実にいいものだな。
他の平行世界でも私のような衛宮士郎が存在しているかは分からないが、こんな自分もいいものだぞ、と教えてやりたい。
「…パパ? どうしたの? なにか考え事?」
物思いに耽っているとツルギが心配そうに声をかけてきたので安心させるように笑みを浮かべて、
「…いや、アインスがいて、ツルギがいて、大勢の家族や仲間に囲まれていて私は幸せなんだな…と今一度噛み締めていたのだ」
「よくわからないけど…そっか!」
それでツルギと二人で笑い合う。
アインスも微笑んでいたのでよかった。
しかしそれをシャーリーがどこかで映像を録画していたみたいで、シホ達に内容をバラされたのでしばらくはそれをネタにからかわれることになるのは、別にいいか…。
逆に開き直って「いいだろう」と自慢してやったらみんなは「いいなぁ〜…」と羨ましがっていた。
特にフィアット嬢なんかがまた暴走してシホに「早く私達も作りたいですね!」と堂々と言っていたので、シホはたまったものではなかったようで顔を真っ赤にしていたのが印象的だった。
◆◇―――――――――◇◆
今、ツルギはザフィーラの背中に乗ってポッポ遊びをしている。
「ザフィーラ、ゴー!」
「任された」
ズンズンと進んでいくザフィーラ。
それでツルギも楽しんでいる。
「士郎」
「どうした、ザフィーラ?」
「やはり子供とはいいものだな…」
「そうだな」
しみじみとそう語るザフィーラ。
それでザフィーラは将来子供好きがこうじて子供達とよく
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