第五章 StrikerS編
第百二十八話 『出張任務(4) 出張任務の裏側で。士郎の一日』
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昼食を作ってやるからさっさと復活しろ」
「了解っす!」
「料理に釣られて復活するなんて現金ですね、ヴァイス陸曹は…」
「うるさいやい。俺は士郎の旦那の料理は好きなんだ。
この味を知っちまったらもう他の料理が下位に見えちまうぜ。
…まぁ八神部隊長やシホさんの料理も同等に絶品ですけどね」
「その気持ちはわかります。
食後のデザートや間食のお菓子も絶品ですから! ミッドの高級お菓子屋さんに引けをとっていませんし!」
「そうだろう?」
なにやらヴァイスとシャーリー嬢は私の作る料理でトークを開始しだした。
まぁ、悪い気はしないからよしとしよう。
そういえば、キャスターは今頃何をしているだろうか…。
私はついそう思った。
思念通話で話し掛けてもいいのだが、それは野暮だろう。
◆◇―――――――――◇◆
士郎がキャスターの事を思い浮べている頃。
キャスターは機動六課内の海側に面した道を歩いていた。
「…ふむふむ。結界は常時問題なく作動していますねぇ〜?」
魔導師はおろか魔術師でさえ発見できるかどうかの術式の細かい仕様の魔法陣の跡を確認しながらキャスターは思わず笑みを浮かべる。
キャスターもただ食堂で士郎とともに働いているだけではない。
士郎達にはもう伝えてあるが機動六課はすでにキャスターの工房の中といっても過言ではない。
以前、聖杯大戦事件時に月村邸に結界を構築した事があったが黒化したセイバー・オルタにはまったく歯が立たず通用しなかったし、逆に破られもしてしまった。
まぁそれもしょうがない。
あの時のセイバーは黒化して対魔力が1ランク落ちていたとはいえ、それでも尋常じゃない対魔力を常に体に纏わせていたのだ。
だから、あれは破られるのはある意味確定事項だったのだ。
だが、今回時間も余るほどあるために今キャスターが構築している結界はあの時以上の出来栄えである。
だから、セイバー級の対魔力を持たない敵などたやすく御し征し打ち倒す事が可能だろう。
「くふふ…これでもしも敵さんが機動六課に攻めてきましても対抗策はバッチシです!
これで見事撃退すればご主人様の中の私に対する株…もとい信頼はうなぎ登りの如く上昇すること間違いなしでしょう。
それでもしかしたら頭を撫でてくれながら褒めてくれるかもしれません。
もしやそれ以上も…!
想像したら………キャー!
ミコーン! もう、私ったら天・才!
ついでにそんな私のご主人様もイケメン♪
くっくっく…早く誰でもいいですから無謀にもここに攻め込んできてくれませんかねぇ〜?
盛大に歓迎しますよ〜?
ご主人様にあだなす敵はすべて私の敵です。
覚悟してくださいましね?
あは〜♪」
コハッキーキ
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