無関心
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「さっきからキンキンキンキン耳障りな声あげやがって。声だけで言えばテメーの方が猿らしいけどな」
「なっ!?なんですのあなた!!」
またも甲高い声を上げるセシリアを響は睨む。
「私の事はどうでもいいんだよ。あと少しはその耳障りな声を上げる口を閉じろ。いい加減迷惑だ。それにどっちがクラス代表になるかなんて口論で決めなくたっていいだろうが。手っ取り早いもんがあんだろ?」
響の言葉にセシリアは首を傾げる。
「ISなんて便利なもんがあるだろうが。それでどっちかが勝った方がクラス代表でいいんじゃねーの」
その提案に興奮した様子だったセシリアが落ち着きを取り戻し考え始める。そして答えが出たのか響を見つめながら言った。
「わかりましたではその意見を採用させていただきます。決闘ですわ!」
セシリアは一夏を指差し告げた。響はというとちゃっかり席についている。
一夏の方は反論しようとしているが千冬に止められ結局一夏とセシリアが対決することに落ち着いたようだ。
セシリアをたきつけた響のほうは我関せずと言った風に外を見ていた。
「鳴雨さん!待ってください」
全ての授業が終わったところで響は真耶に声をかけられた。
「なんですか山田先生?」
響が怪訝そうに聞くと真耶は一瞬びくついたが響に説明を始めた。
「えっとですね。今日の二限の時に言われた補修の件なんですけど今日は私が用があるので明日でよろしいでしょうか?」
「明日っすね。わかりました」
「ほ、本当ですか!?本当にいいですね!絶対ですよ!?」
先ほどの落ち着きはどこに行ったのか真耶は響に詰め寄った。おそらく響がこんな簡単に了承するとは思っていなかったのだろう。
「本当ですから落ち着いてください」
「は、はい。じゃあ明日の放課後に残っていてくださいね」
真耶はそう告げると教室から出て行った。
響も寮へ行くため歩を進める。だが響が歩くと周りにいた生徒達がまるでモーセの十戒のようにはけていった。
……そんなに私って怖いか?
疑問を浮かべながら響が歩いているとふとなにやらもめるような声が聞こえた。響は気になり声のす方に行くとそこにいたのは五人の生徒だった。だがどうも仲良しこよしというわけではないらしい。
「あんたさぁちょっと成績がいいからって調子乗りすぎでしょ?」
「そうそう。模擬戦でいい成績残してみんなにちやほやされていい気になるのも大概にしなよ」
聞こえてきたのは嫉妬と怒りが入り混じった罵声だった。だがその罵声は止まる事を知らずどんどんとエスカレートしていく。
「つーかたまたまいい成績残しただけじゃん。本気でやればあたしらの方が強い
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