暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
23話:新たな物語 始まりは襲撃より
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れだけ良かったものか……」
「………」

やらねばならない事…か……

「……わかった。だが俺も、ここで易々とやられている訳にはいかない。だから、今の全力で行かせてもらう」
「………」

俺はそう言いながら、ライドブッカーから二枚のカードを取り出す。
取り出したカードの内一枚をバックルへと挿入し、

「変身!」
〈 KAMEN RIDE・BLADE!〉

発動する。目の前に光のゲート、“オリハルコンエレメント”が現れ、俺はそれ向かって走り出す。
それを通ると、俺の体はマゼンダ色のディケイドから、銀や青を中心とした色合いの装備で、胸にスペードのマークがある“ブレイドアーマー”を装着した姿、
“仮面ライダーブレイド”へと変わる。

「姿が…変わった?」
「まだまだ!」
〈 FORM RIDE・BLADE JACK!〉

さらにもう一枚を挿入し発動。前に金色のエンブレムが現れ、胸のスペード紋章と重なると紋章は鷲の形を刻印された“ハイグレイトシンボル”となり、
マスクやアーマーの各部は黄金の“ディアマンテゴールド”へと強化された姿、“ブレイド・ジャックフォームへと変わる。

「トリス、オリハルコンウィング展開!」
〈 Open 〉

変身を終えた俺はトリスに指示を出し、勢いよく地面を蹴る。
背中に装備された、鷲をモチーフにした黄金の翼、“オリハルコンウィング”を広げ、俺は彼女へ向かって飛行する。

「飛んでくるか…」
「はぁぁぁああっ!」

彼女が驚いている隙に、俺はライドブッカーで彼女に斬りつける。
彼女はそれを剣で防ぐが、今はブレイドの強化形であるジャックフォームだ。ディケイドの時とは、パワーもスピードも飛躍的に強化されている。さっきと同じように防いだだけでは、止まる訳がない。
俺はそのまま剣を振り抜き、彼女を後退させる。

「くっ…!」

後退した彼女は空中で体勢を立て直し、剣を構える。

「へっ、同じ土俵に立ってやったぜ」

それを見た俺は仮面の下で薄く笑みを浮かべながら、ライドブッカーの切っ先を彼女に向ける。

「さぁ、こっからが本番だ……全力でいくぞ!」


 
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