暁 〜小説投稿サイト〜
レンズ越しのセイレーン
Mission
Mission9 アリアドネ
(8) マクスバード/エレン港 D~シャウルーザ越溝橋 @
[後書き]

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 わがふるさとが日本一暑い土地をマークしました。うだります。でも足首から下は氷です。皆さんも熱中症と冷え性にご注意ください。木崎です。

 冒頭はクロノス初対面のアルヴィンを意識しました。「何様だよ、お前」のシーンのアルヴィンがイケメンすぎて生き辛。

 世間じゃルドコン・兄バカ認識のユリウスさんですが、作者は実は彼って常識人なのでは? と感じました。常識人というか、「普通の人」でしょうか。理由は色々あるのですが、一番は分史ニ・アケリアでのシーンです。彼は分史ミラがレイアを攻撃した時真っ先に庇いました。「主人公」のルドガーではなく、ユリウスがです。このシーンの意味は大きいのではないでしょうか?
 そんな人がアルの「境遇」を不憫に思わないわけがない。感情移入しないわけがない(>_<)
 結局ユリウスとアルヴィンどっちの境遇が酷いかと考えると、作者はアルヴィンな気がしました。ユリウスは分史世界を壊して帰ってもルドガーがいます。でもアルヴィンは、戦場から帰ってもお母さんはいません。いえ、いるんですが答えないお母さんです。加えて、少なくともユリウスは「クラン社」「エージェント」の立場に守られていましたが、アルヴィンは自力で傭兵やって生きるしかありませんでした。
 これらの要素から、ユリウスが自分を助けたアル、そして今日まで尽くした娘に感謝しないわけがないと信じ、こういう展開に踏み切りました。アルヴィンの「意外と良識派」にはユリウスのそういう性格への理解を、応えるユリウスの「ひどい誤解だ」には彼の自嘲と皮肉を深く深く込めました。
 ブラコン指摘に意外と傷ついたのもそういうわけです(笑)。

 血塗れの兄弟EDが示唆されました。限りなく正解に近づいたのですが、残念、オリ主の分史と兄弟EDには決定的な「差」があるのです。読者の皆様はすでにお気づきかもしれませんね。
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