暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン〜魔術士と呼ばれた破錠者〜
3 勇者よ逃げ出すとはなさけないbyシラ
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
ヤー)
特殊効果で麻痺毒が付与される。

「偶然か、はたまた故意かどちらなんでしょうね、ヒースクリフさん」

青いスキル光が迷宮を暗く照らした。
彼の問いに応えたのは消え行くモンスターの悲鳴だけだった。


――――――――――――


無事にモンスターを排除した一行は未攻略部分へと到達していた。辺りの敵を粗方排除してしまったのかモンスターに出会うこともなく進む。
そんな中でまず迷宮の壁が変わった。それから凝った悪魔の像やらがだんだんと数を増していく。
そして現れたのは身長の二倍はあろうかという巨大な扉だ。

「これはいますね」
「ボスの部屋だな」

空気さえ一気圧以上の重力補正が掛かっているように重苦しい。
確実に奥に強敵がいることを如実に示している。
ここで彼らには三つの選択肢ガ与えられる。
一つ、マッピングは完了したのだから引き返す。
二つ、今後の対策のためにも無理せずボスに相対する。
三つ、ドロップアイテムと経験値の独占を狙って死に物狂いでボスを倒しに掛かる。

「さあどうします?」
「少なくとも三はないぞ。デスゲームじゃなければやってみるけどな」
「ごもっとも。三をやるのは自殺志願者か死んでも仕方の無い馬鹿だけですね」

シラは肩をすくめて冗談だとアピールする。
アスナは雰囲気に呑まれているらしくキリトの腕にしがみついて離れない。「それでどうしますか?私としては自分の目で確認しておきたいんですが」

短剣諸々の確認をしながらキリトとアスナを見る。
二人が話し合い始めたのでしばらく放置して確認に集中することにする。

主な武器は短剣「ジャッジメントライヤー」、同じく「クリティカルミューズ」。ピック「ビートチェイサー」、大槍「クレイジールアー」
普通のプレイヤーと比べれば彼のアイテム欄は武器の締める割合が多い。何せ彼は武器スキルを数多く取っているから。
彼のスキル構成は異様と言ってもいい。短剣、投剣、槍。投剣と槍を一定以上上げることで修得可能となるエキストラスキル、投槍。
デスゲームの中で四つも武器スキルを取るものは彼以外に存在しない。そもそも槍と投剣などという組み合わせをするものなど尚更だ。
投剣はそもそも補助用。槍はスピアならば同じく補助、大槍は壁仕様タンクが使うので投剣は必要ないのだから。
いわば彼の唯一無二のスキル――ユニークスキル――といっても良いだろう。

「さて、いかがわしい仲のお二人は考えがまとまりましたか?」
「「誰がいかがわしいって?」」
「仲いいですね」

シラは苦笑する。それから少しだけ淋しそうな瞳を向けた。

「様子を見るということでよろしいですか?」
「ああ」
「では行きましょう。これ以上見せ付けら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ