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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick23_よく似合っています
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雪正解」

「イェイ♪」

美雪がガッツポーズをして喜んだ。

「ジュディスちゃんは以前から水着に限らず、モデルをしてますから。
 顔を隠すなんて今さらですし、それを言ったらクロムさん(ジュディス母)が
 悲しさで発狂しそうですよ。

 撮影を止めない代わりに、護衛を毎回付けているんですよ。今の私みたいに」

「それじゃ、信乃さんはモデルは・・」

「はい、撮影には参加しません。近くで見ているだけです」

「そうですか・・」「残念ですわ」

一緒にモデルをすると期待していたが、残念そうに俯く佐天と湾内だった。が、しかしそうは問屋が許さない。

「いえ、西折さんも参加してもらいますよ」

「「「「え?」」」」

「これですが、氏神さんから伝言を預かっています」

担当者が信乃に小さな紙を渡した。内容は

  男性用の水着モデルは任せたよ
  契約金にもこの料金は入っているから断れないから
  by 氏神クロム


orz

「・・・・」

「信乃、苦労してるね♪」

紙を横から盗み見した美雪に慰められた。

「・・確かに今日の依頼料はなぜか高かったけど・・これ・・・?  理由これ?」

「常盤台の理事長といい、氏神さんのお母様といい、信乃さんは仕事を押し付けられやすい
 人間ですの。ご愁傷様ですわ」

「えっと、私に文句を言わないでくださいね。さ、皆さん。試着室に案内します」

担当者が逃げるように歩いて行った。


「・・バックノズルかよ」

「バックノズル♪?」

歩きながら信乃が呟いた言葉に隣の美雪が聞き返す。

「♪を浮かべながら疑問を出すってどうやるんだ。

 バックノズルっての言うのは
 今起きなくても、起こるべき事は絶対に起きることであり、それはどうしても
 避けようがない。
 という考え方。

 つまり俺がここに参加するのは運命だったってわけだ。ふざけんなファック」

美雪が相手だと、信乃は敬語ではなく普通に話す。

「おお、運命♪ 信乃とここで遊べるのは私の運命だったのだね♪」

「どうしてそうなる? 相変わらず前向き過ぎるな、おい」



信乃は早々に着替えて、撮影の部屋に一番について他を待っていた。着ているのは
サーファーが着るウエットスーツ。サーフボードも横にある。

女性の着替えは長いと言うが、ここでも適応されたようで信乃は20分近く待たされた。

暇つぶしに頭の中で≪エイトクイーン≫をしていたのだが、答えを知っているので
暇つぶしにならなかった。


「お待〜たせ♪」

一人で脳内囲碁をしていた信乃に声が掛けられた。

美雪の声の方を向くと、着替えを済ませた女性
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