初めての都市
子供先生シキ
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ドンと来い!」
どっかで偽名使ってる女王様を思い出すハイテンションぶりだったが、シキは裏表がなさそうなアイナの言葉を信じることにした。
「それに敬語なんて使わないで! もっと気楽でいいのよ、少なくともあなたがこの都市を出るまで、ここがあなたの家よ」
「物凄い気に入ったみたいだね、アイナ」
バッと手を広げるアイナを見て、シキは苦笑する。
出るまでは、多分テンションのせいだろうが、今日くらいは泊まっていこうとシキは思った。それに、一般家庭が実際、どんな感じなのか見てみたい。
と、そんなことを思っていると玄関が開く音がした。
そして、すぐにリビングの扉が開かれると三人の少女が立っていた。
「おばさーん、ご飯もらいに……あれ? 誰?」
「どうしたミィ……誰だ」
「……ッ!?」
最初に見えたのは金髪のツインテールが特徴的な少女、次にこちらを警戒している色黒で少し背が高い赤毛の少女、最後にその赤毛の少女の後ろに隠れている黒髪の少女。
「お前、おばさんたちに何をしているんだ」
今日は敵意を向けられる日だな、とシキはため息をつきながら思った。
傍から見れば、アイナが手を挙げているのは降参のポーズに見えるし、シキの手は腰の剣帯に伸びているのが行けなかった。
勘違いした少女は、シキに目掛けて突進してくる。シキ以外は反応できておらず、皆目を白黒させていた。
「はっ!」
頭部目掛けて蹴りを放たれるが、シキは右手でそれを抑えて、喉元に待機状態の錬金鋼を突きつける。
「はい、一本。中々だけど、無謀すぎるぞ?」
赤毛の少女は自分の攻撃が受け止められたのが意外なのか、驚いて動きを止めていた。
そして喉元に当てられた錬金鋼に気づき、顔を青くする。
その様子を見て、シキは苦笑しながら錬金鋼を収める。
直後、再起動したメイガスが慌てて、子供たちに事情を説明した。
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