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鋼殻のレギオス 三人目の赤ん坊になりま……ゑ?
初めての都市
子供先生シキ
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は連携をせずに個人で戦う傾向がある。力が強すぎるがゆえ、協調性という言葉をどこかに置いてきたのか、はたまためんどくさいだけなのか。シキ的には、後者が有力だと思っている。
「まぁ、そうじゃろうな。そこがワシらの考え方とは違う」
 バンクルトはそう言う。
 汚染獣戦は、熟練の武芸者が束になって立ち向かうのが普通だ。それはグレンダンでも、ヨルテムでも同じである。
 シキの戦い方は、はっきり言えば自殺願望者の戦い方で決して褒められるようなものではない。
「さて、無駄話はこれぐらいにして、先ほどの話の返事を聞こうかの。ワシらを師事してくれるか?」
 シキは、即座にこういった。
「断る」
「ほぉ? 理由を聞こうか」
 バンクルトは柔和な表情を崩さず、表面上は落ち着きながらシキの問いに質問した。
 シキは舌打ちをしそうになりながらも答える。
「最大の理由は……俺は子供だ」
 子供、それがシキの弱点とも言えるものだった。
 今だって、周りからの視線にはどこかシキを舐めている雰囲気がある。あれだけの戦闘をしても、『子供だから』の一言で済まされてしまうのだ。まぁ、無理もないとは思う。
「子供だから、といった理由で片付けられるほど、お前さんの実力は甘くはないと思うが」
「それでもだよ。……それに、その子供に負けた人からすれば教わりたくないだろ」
 人にはプライドというものがある。特に、武芸者は強さに対してはプライドが高い。
 もしもシキがもう少し大きく、青年くらいの年齢だったのならまだ納得できただろうが、年端もいかない子供になす術が無かったなんて、武芸者のプライドが傷つくのは当然の結果であろう。
 と、建前はそれくらいにして、シキの本音を言おう。
めんどくさいから早く帰って寝たいというのがシキの考えだ。
 突然襲われたけど、手加減して戦ったのに化け物呼ばわりだ。悪いのは手を出してきた方だし、シキの行いは正当防衛だ。
 本来なら、この建物が更地と化しても文句は言われないはずだ。さすがに、それをすると都市を敵に回すことになるのでしない。
「強い武芸者がいるのなら、教えを請いたくなるのは当然だ。それが子供であろうと老人であろうともな」
「……プライドがないのかよ、ジイさん」
「ほっほっほ! 年寄りを舐めないほうがいい。この歳まで生きていると、大抵のことは信じられるのぉ……天剣授受者選定式での戦いは見事じゃった」
「は?」
 シキの動きが止まり、バンクルトはいい笑顔でシキを見る。
 ゆっくりとバンクルトの言葉を理解したとき、シキはため息をついた。
 つまるところ、最初からバンクルトはシキのことを知っていたのだ。もちろん、噂も聞いていただろうが、実際にあの戦いを見たのならシキの実力を疑うことなどできない。
「見てたのかよ」
「すま
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