プロローグ『地雷がたっぷりな世界……だったはず』
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ここで物語の主人公とかなら不完全ながら覚えるのだろうが、無理だった。頭に全くと言っていい程入んなかった。
これでは不味いとさしものお婆さんも思ったのか、るーん魔術とやらを教えてくれた、魔女術とか言うのも勧められたが止めた。なんだ3倍返しって。
そしてるーん魔術だがこれがもう便利、超便利。簡単な記号を覚えるだけで魔術が使えるんだから楽しいったらりゃしなかった。
覚える記号の数を少しずつ増やしながら教えるお婆さんは、教師としては一流だったのだろう。まぁナントカ魔術の方も諦めきれなかったのかちょくちょく勉強に入れてたが。
そしてある日の事だ。
オレが魔法使い(見習い)位になった時に杖と本を持ってきて、読んみろとか言われた。
なんでも西洋魔法とか言うらしく、世間一般で使われる魔法なんだとか。杖を握って呪文を唱えれば、それを精霊が指示通りに実行するとか言ってたが、これまた外国語だった。どうやらラテン語らしい。
ただでさえ勉強の途中途中に挟まれるナントカ魔術の言葉を覚えるので忙しいのだ、こんなもん覚えるのとか無理だ! と言う様な事を婉曲に伝えたらお婆さん満足したのか、一応くれてやるとか言って部屋に戻っていった。
たしか、「私が覚えるのはこれだけでいい」とかそんな感じのを言ったと思う、あの時は適当に格好つけて言ったから覚えてない。
それでも興味がわいたので、やってみたら結構面白かった。
杖を振るうのはナントカ魔術と一緒だが、あっちと違って銀の杖を片手に格好いい呪文を唱えるのがなんか良かった。
お婆さん曰くオレの魔力は人の3倍らしいので何回も唱えた。
倒れた。
多分しょっぱなから大呪文って書かれているのを唱えたからだろうか、しかしもうやばかった。なにがヤバいって倒れた事よりも、倒れときながら不発ってのがやばかった。
オレも魔法少女(自称達人)として自信があったがスカと言うのはイラっと来た。
なんて考えてる内にお婆さんがいきなり入ってきて、こっちを見て事態を納得したのか鼻で笑って戻って行ったのも腹が立った。
そんな事をやってる内に5歳だ、魔法少女2年目だ。
そして、だ。
昨日いきなりお婆さんのぐりもわーるとオレの杖に西洋魔法(笑)の道具を渡されて、なになに? と外出したと思ったら「いまこの世界では戦争がおきとる、西洋魔法使いも沢山おるから学んでこい」だとか言って知らない誰かに預けられた。
「ええと、私はアルビレオ・イマと言います。あなたの師匠の旧友です」
なんだこの胡散臭い糸目、なんて思ってると前世の記憶を思い出した。
確かオレは前世でスコッパー? で、この世界は地雷ばっかり積まれるって事だ(確信)。
「ぼくのかんがえたさいきょうのまほう……?
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