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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二七幕 「理解できなくても納得すべし」
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してたのがまずかったか!?いやいやそれとも勝手に現場に口出ししたのが・・・結果的に簪ちゃん
嗾
(
けしか
)
けちゃったし!?
佐藤さんの脳裏に“これ良く考えたら問題行動だよね”という自分の行動リストが高速で流れていく。
改めて目の前の織斑先生を見る。
―――・・・プ、プレッシャーがパネェ。絶対怒られるわこれ。世界最強を怒らせた人間の末路は・・・うん、死しか見えないね。パトッてティウンしてフェイタルケーオーのアストラルフィニッシュな上にテーレッテーだね。
あっちの4人は物理的にそうせざるを得ない状況だから許されたけど(あとワンサマーによって身内補正が掛かったのかもしれない)、私はそうでもないから言い逃れできない。ヤメロー!シニタクナーイ!!
・・・あ、先生の黄金の右腕がゆっくり上に上がっていく。あれでビンタ喰らったら頭もげるかな?母さんゴメンなさい、貴方の愛娘の稔はもうだめかもわからんです・・・私が死んだら葬式では出棺の際にししょーの名曲「ロタティニオン」で送ってください・・・あ、遺書書き忘れた。
この間約2秒である。佐藤さんは次に襲いくるであろう衝撃に備え目を閉じた。・・・が、予想した衝撃は来ず、代わりに頭を撫でられるような温かい感触が広がる。何事かとゆっくり目を開けた佐藤さん。その目に映ったのは―――
「・・・よくやった。監視室が通信を送れない中、よく他の連中を支えてくれた。お前の指示や正確な情報伝達がなければ、この中から死者が出ていたかもしれん」
「・・・・・・ほぇ?あ、ありがとうございます」
あ、あれ?とても朗らかな笑顔をしていらっしゃる・・・まるで菩薩のようやでぇ・・・
これはヤバいねぇ、そんな顔で褒められたら女でも一発で落とせそうだ。普段ツンツンしてるだけあって、デレの破壊力が53万である。今だけ先生を様付で呼んでる子たちの心が理解できる。笑顔は一瞬だったが貴重な映像だったので脳内の永久保存フォルダに放り込んでおこう。(ちなみに家族以外で永久保存フォルダに入れた人物はベル君に続いて2人目だ)
「佐藤さんいーなー羨ましーなー!!」
「え、笑顔の千冬様にナデナデ・・・っ!!ブハァッ!!」
「鼻血吹いて失神した!?しっかりしろ、傷は浅いぞーー!!」
「私あのなでなでされたら多分一片の悔いも残らず死ねるわ!!」
「馬・・・鹿、な・・・馬鹿な馬鹿な!織斑先生がデレるなんてそんな馬鹿な事があるか!」
「あの千冬姉をデレさせるなんて・・・流石佐藤さん!俺達に出来ないことを平然とやってのける!!」
「そこにシビれて憧れるぅ!!佐藤さんパネェっす!!」
「・・・反省文の枚数を10倍に増やしてやろうか?」
「「「「すいません何でもないです」」」」
馬鹿数名の暴走があったもののこれにて無事に話は終了・・・
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