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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十九話】
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葉だけで充分だよ…僕」

「そっか…なあシャル、二つほど聞いていいか?」

「うん、もちろんだよ――何かな?」

「昨日言ってたフランス語って……どんな意味なんだ?」


そう口にしたその瞬間、一気にシャルの顔が朝の美冬みたいに完熟したリンゴの如く真っ赤に染まった。


「あぅ……そ、それは……秘密…だよ」


目を逸らしたシャル――言いにくい事なのか、秘密と言う以上はこれ以上聞くのもしつこいので止めておき、もう一つの――こっちが本題だがこれを聞いてみる。


「じゃあもう一つの方を。――フランス政府から何か言われたか?」


「あ……うん。さっき連絡があったよ…」


少し声がトーンダウンしたシャル――もしも強制送還だとするのなら、もう形振り構わずどうにかして助けないと――。

そう決意し、言葉を待っていると――。


「――とりあえずは、国として支援は続けてくれるらしいの。でも……学園に在籍してる間にフランス代表になれない場合は一生牢屋だって…言われたよ」

「……そうか…だが、一つの可能性は生まれたわけだな、シャル?」



そう言い、俺はシャルと視線を合わせる――だが、シャルのその目は不安に満ちている様に見えた。


「……ヒルトは、僕がフランス代表に選ばれると思う…?」


自分に自信が持てないのか、後一歩の勇気が出ないのかはわからない……だが、今の俺に出来るのは一歩踏み出す勇気を与える事…それだけだと思った。


「……何言ってるんだよ、シャル?もっと自分に自信を持てよ?……今のフランス代表の人がどんな人で、強さは知らないがシャルはまだ十五歳だろ?まだまだ可能性は無限大にあるんだし。何よりも俺が保証するさ、これがな」



――俺の保証とは言うものの、こんなEランクな俺が保証って言うのも説得力無いよな…てか教師陣の誰かが言う方が説得力あるかもしれないし。


――だが、そんな俺の言葉に対して嬉しかったのか、シャルが――。


「ありがとうヒルト。――ヒルトが言ってくれると、何だか心がポカポカするの。――一言一言が嬉しいからかな?えへへ…。ヒルトの保証があるなら、僕――頑張るよ」

「あ、あぁ――なら良かったよ。俺の言葉でシャルが元気になれたり、力を出せるならいつでも遊びに来いよ?」


そう言い、ポンポンと優しく撫でるとはにかむような笑顔を見せた――。


「……あ、後もう一つだけ聞いてもいいか?二つほどって言ったがこれも気になってな」

「もちろんだよ、何でも言って?」


左手を自身の胸に当て、柔らかな笑みを浮かべるシャルに、こんな内容を聞いてもいいのか若干戸惑うが――。


「あ、あぁ、さっきの話に比べ
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