魔法先生ネギま!
0311話
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神楽坂の誕生パーティを行った翌日の早朝。俺の姿はいつも通りに女子寮の部屋のベッドの中……ではなく、エヴァの家であるログハウスの中にあった。
あやかや千鶴も付き添いとして来ると言ったのだが、夏美に不審を抱かれる危険性を考えるとそうも出来なかった。
「にしても、ちょっと早すぎないか?」
チラリとリビングに置かれている時計へと目を向ける。そこに表示されているのはAM05:00。つまりは朝の5時だ。
「ふん、理論上ではともかく実際に行うのはこれが初めてなのだ。どれくらい時間が掛かるか分からんから念の為だ」
「マスターは昨日の夜から今日の修学旅行が楽しみでよく眠れなかったようです」
勿体ぶって言ったエヴァだったが、茶々丸がエヴァの秘密をあっさりと暴露する。
「茶々丸!?」
「アクセルさんには今日の為に全面的に協力して貰っているので隠し事をするのは義理に欠けると判断したのですが……駄目だったでしょうか?」
「……ふんっ」
茶々丸の言葉に面白く無さそうに視線を外すエヴァ。
「にしても、何で前もって実験してなかったんだ? 理論上は上手く行ってるとは言っても、ぶっつけ本番はエヴァらしくないんじゃないか?」
「ふん、数日でも私の封印を解くなんて真似をそうほいほいやってみろ。私の事が気に食わない魔法先生の突き上げでじじぃの胃に穴が開くわ。じじぃがどうなろうと私の知った事ではないが、入院なんかして代理で来た奴がじじぃよりもマシな可能性は少ないしな」
なるほど、近右衛門と高畑以外にはエヴァは余り好かれてないんだろうな。
「なら別荘の方は?」
「それも考えないではなかったが、別荘が魔力で動いている以上はどんな干渉があるか分からんしな。それにぼーやの血液をそんなに大量に貰うというのも、模擬戦に負けた身ではちょっとな」
懐からネギの血が入っているのだろう試験管を取り出しながらそう言う。
「ん? ネギは来ないのか?」
この場にネギの姿が無いのは気になっていたが、恐らく遅れているだけだろうと判断していた。だが、あの試験管に入っているのがネギの血だとしたらこの場にネギが来る必要は無いだろう。
「……あのな。お前は忘れっぽいようだから、以前にも言ったが改めて言っておいてやる。お前の血は魔法使いにとっては魔力回復役としても、研究材料としても超の付く一級品だ。例えぼーやでも……いや、ぼーやだからこそ、それを知られるのは避けるべきだ」
「あー、いや……確かにな」
ネギ自体が俺の血の秘密を知って、それを他人に意図的に漏らすとは考えていない。あの馬鹿正直なネギの事だ。秘密だと約束をすれば絶対に他人に話すなんて真似はしないだろう。……だが、ネギのドジっぷりもまた事実なのだ。どこでどんな風に口を滑
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