―三年生、開始―
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。名前で呼んでくれて構わない」
その態度からは、先程の『すぐに終わらせてやる』といった態度は万丈目のようなエリート意識などでなく、本当にただ自分の実力に見合った自信なのだと感じさせる。
「本校のオベリスク・ブルーの実力、見せてもらうぜ!」
「そっちこそ留学生なんて扱いで来るんだ、サウス校のレベルを見せてもらおう!」
お互いにやる気は充分だ、明日香は俺の後ろから少し離れると、安全にデュエルを見れる場所へと移動した。
「頑張ってね、遊矢」
……ジムに本校の実力をナメられる訳にもいかないし、せっかく応援してくれた明日香の前で、負けるわけにはいかないな……!
『デュエル!』
遊矢LP4000
ジムLP4000
「先攻は俺から。ドロー!」
デュエルディスクは俺ではなく、ジムを先攻に選んだ……せっかくの後攻なのだから、どんなデッキなのか存分に見せてもらおう。
「速攻魔法《手札断殺》を発動! お互いに二枚捨てて二枚ドロー!」
初期手札が悪かったのか、いきなり俺も愛用する速攻魔法《手札断殺》が発動され、手札をお互いに二枚捨てて二枚ドローする。
……俺にとってはそれだけではなく、俺の墓地から一筋の光が浮かび上がったが。
「墓地に送った《リミッター・ブレイク》の効果を発動! このカードが墓地に送られた時、デッキから《スピード・ウォリアー》を特殊召喚する! 来い、マイフェバリットカード!」
『トアアアアッ!』
まだ俺のターンに回って来ていないにもかかわらず、勇んでマイフェバリットカードが特殊召喚され、俺とジムの間を走り抜けた。
「《スピード・ウォリアー》……そのデッキ、【機械戦士】か?」
「……ああ」
「……抑えてよ、遊矢」
ジムのある意味予想出来ていた反応に、明日香からポツリと心配するような声が聞こえたが、結果的にはそんな心配はいらなかった。
「ってことはperhaps、【機械戦士】で【アームド・ドラゴン】に勝った奴か?」
「あ、ああ……」
随分懐かしい話を持ち出されたせいか、ジムの反応が予想外であったせいか、若干尻すぼみな回答になってしまったが、ジムは全く気にしてないようだった。
「miracle! 本校に来て初戦の相手がそんなpublicとは! ……始業式までには終わりそうもないが、全力で行かせてもらうぜ!」
「……もちろんだ!」
デュエルが終わってみたら話してみよう、こいつとは仲良くなれそうだ……今のジムの言葉は俺にとっては、そう思わせるに足る発言だった。
「まずは、《守護精霊ウルル》を守備表示で召喚する!」
守護精霊ウルル
ATK0
DEF2300
満を辞して召喚されたのは岩石
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