第5話
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てくれ」
意外に簡単に許可をもらうことができた。
「いいの? ゼノヴィア。確かに渚くんは人間だから、特に問題なさそうだけど彼は一応、悪魔側の陣営なのよ?」
「イリナ、この任務の成功確率は奥の手を使って三割だ。これは自己犠牲に等しい。確かに自己犠牲は信仰の本懐だろう。でも私は、任務を無事遂行し帰還することが本当の信仰だと信じる。生きて、これからも主のために戦う。―――違うか?」
「確かにそうだけど・・・・・・でも」
「だからこそ、悪魔の力は借りない。借りるのは人間の力とドラゴンの力だ。上も人間とドラゴンの力を借りるなとは言っていない」
「もぐもぐ・・・・・・」
ゼノヴィアさんはそう言いながら、僕と兄さんを見据えた。
(小猫ちゃん? 今、割とシリアスな場面だからね?)
「屁理屈ね。でも確かにそうは言っていないわ」
どうやら、協力関係は成立したようだ。
「協力関係は成立・・・・・・と言うことでいいのか?」
確認のために兄さんが二人に訊く。二人は顔を見合わせてから、うなずいた。
「じゃあ、今回の俺のパートナーを呼ぶわ」
兄さんは携帯を手に取った。
「もぐもぐ・・・・・・」
結局、小猫ちゃんは兄さんのパートナーが来るまで食べることをやめなかった。
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