暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第5話
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りあえず、このことはほかの部員には言わない方がいいだろうね」

「・・・・・・・同感です」

 そうだろうな。止められるのはわかりきっているし。

「イリナとゼノヴィアは『堕天使の手から聖剣がなくなればいい』って言っていたんだ。三本盗まれたうちの一本ぐらい俺たちが壊してもかまわないだろうさ」

「・・・・・・そこで祐斗先輩にエクスカリバーに打ち勝ってもらうというわけですね」

 そういうこと。俺はうなずいた。

「祐斗は聖剣に勝って、仲間の復讐をしたい。教会側は聖剣を破壊してでも堕天使の手か奪いたい。意見はあらかた一致しているね。まあ、彼女たちが悪魔の言葉を聞いてくれるかはわからないけど」

 渚がそう言った。そう彼女たちが俺たちの話を聞いてくれるかが、問題だったがそれはもう心配ない。

「その時は、人間の渚が話せばいいだろ?」

 俺がそう言うと、渚は納得したという感じでうなずいていた。

「それだったら、最初から僕が話そう。下手をすると悪魔が天使の事情に首を突っ込んだことになるだろうしね。最悪関係が悪化しかねない。その点、僕は悪魔と関わっているけど人間だから問題ない」

 よし、これで大義名分的なものはできた。それと匙、天下の往来で騒ぎすぎだぞ。みんなの迷惑だろう。これだから、匙は困る

「普段、女子の中でAV広げてるやつが、何言ってんだよぉぉぉ! しかも匙だから困るって、お前は俺の一体何を知ってるんだ!」

 なんと! 心が読まれただと・・・・・・・。

「心を読んでんじゃねぇ! 兵藤てめぇ、口に出してるんだよ! バカにしてんのか!」

 おいおい、だからこんな大通りで暴れるなよ。一緒にいる俺たちが恥ずかしいだろ?

「殺す! てめぇはぜってぇに殺す!」

お巡りさーん! 公衆の面前で殺人予告です〜。助けてください〜。

「もうやめなよ」

「・・・・・ナギ先輩の言うとおりです。早く二人を探しましょう」

 二人にそう言われて、俺は匙を弄るのをやめてイリナとゼノヴィアの捜索を開始した。地団駄を踏んでいる匙を置いて行ったのは気にせずに。


Side out





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Side 渚


「えー、迷える子羊にお恵みを〜」

「どうか、天の父に代わって哀れな私たちにお慈悲をぉぉぉぉ!」

 彼女たちは極秘任務で来ているんじゃなかったのかな? それとも頭がアレなんだろうか?

「・・・・・・簡単に見つかりましたね」

 いつもの口調で小猫ちゃんがそう言うが、少し目を見開いているので驚いているのだろう。

 しかし、目立つな。路頭で祈りを捧げてれば仕方ないのかもしれ
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