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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十八話】
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に貴方のお部屋へ伺いますのでよろしくて?」

「は、はぃ…正座して待ってます」

「そ、そこまでしなくてもいいですわよ!――では、放課後に」


そう言い、スカートを翻して自分の席へと戻っていったセシリア――それに安堵したその時、今度は――。


「ふふっ、ヒルト?」

「にょっ!?」



今度は未来から声をかけられた――てかホームルーム中なのにたち歩くなよ――何て言ったら多分色々と言われそうなので押し黙る事にした。

――てか突然だったから美冬や未来みたいににょっって言ってしまった…。


「ふふっ、もちろん私にも【説明】してくれるよねぇ〜?ヒルトが、何で、そんなに無防備にキスを許したのかを――ね?」


そう言うと腕を組み、ジト目で睨んでくる未来。

山田先生には負けるが、組んだ腕の上に乗っかっている胸がより強調されていた。


「ほ、放課後に……説明をしますので未来も大人しく席に――」

「戻るわよっ!!バカバカバカバカバカ…バーカッ!」


怒濤のバカ連続発言、バカなのは事実だが…幾らなんでも未来、怒りすぎだろ。

……まあ俺も、未来が同じような状況だったらわからないが……複雑な気分になるかもだし。


何にせよ、未来も席に戻ったことだし…後は平行線な言い争いしてる美冬とラウラを――。

……と思っていると、制服の裾をくいくいと引っ張られるので誰かと思い、振り返ってみると――。


「えへへ」

「しゃ、シャル……」

制服の裾を引っ張ったのはシャルだった、いつものように微笑みの王子様――改め、微笑みの王女様の様な素敵な笑顔を見せるのだが――目に光が無く、虚ろな瞳をしていた。


「ヒルトって他の女の子の前でキスしちゃうんだね。僕、びっくりしたなぁ…あはは」


そんな乾いた笑い声と、虚ろな瞳が逆に物凄く怖い印象を俺に与えた。


「い、いや、言い訳になるがあくまでも俺からではなく、ラウラからされたんだぞ?不可抗力だ、うんうん」

「へぇー…不可抗力でボーデヴィッヒさんとあんな深い――まるで恋人同士で交わすキスをするんだぁ…」



多分……何を言っても今は意味が無い気がしてきた…。


「へ、部屋に戻ったらさっきの事について説明をしますのでそれまでご勘弁を…シャル」


……正直、今は時間を置くしか無いと思う。

時間を置いて誠心誠意説明をすれば皆もわかる!――筈だと思うのだが…。


「……わかったよ。その代わり、僕の荷造りも手伝ってね?」

「あ……そういやそうだったな。了解、手伝いながら説明するよ」



シャルが学園に実は女の子でしたってカミングアウトしたから、必然的にシャルは俺の
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