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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十八話】
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にする」


そう言い切るラウラ――てかクラリッサって人、何を間違えた知識を教えてるんだよ……。

そんな心の突っ込みはさておき――。


「いやいや、ちょっと待って。何か色々日本の事を勘違いしてるぞラウ――」


途中俺の言葉が止まる――何故か?

俺の足を踵で思いっきり踏まれていて、あまりの痛さで言葉が喋れなくなっているからだ――。

そして、足を踵で踏んでいる犯人は――。


「お・に・い・ちゃ・ん♪」


そう、俺とラウラのキスを間近で見ていた妹の美冬だった――。


「うふふ、お兄ちゃん?後で説明をお願いするねぇ?」

「……わ、わかったから、踵で踏まないで…!」


ギリギリと踵で踏まれる足のあまりの痛さに若干涙目になる俺。

そんな中、ラウラが何故美冬が怒っているのかを聞き始める――。


「む?何故怒っている美冬?」

「ぼ、ボーデヴィッヒさんがお兄ちゃんとキスするからでしょ!?…あ、あんな深いキス……はぅぅ…」


間近で見ていたせいか、思い出したかのように美冬が真っ赤になった、まるで完熟したリンゴの様に――。


「……美冬、私の事は義姉ちゃんと――」

「よ、呼ばないよッ!?まだお兄ちゃん、あげるなんて言ってないもんっ!」


そう言って腕を絡ませて美冬の元に引き寄せられる俺――妹ながら、腕に伝わる柔らかな感触に気持ちが落ち着かない状況だ…。



「だが美冬…もう私は決めたのだ。ヒルトを私の【嫁にする】と」

「わ、私が許可しないもんっ。そ、それにお父さんやお母さんだって反対すると――て、ていうか男子は十八歳にならなきゃ結婚出来ないんだからッ!」


言い争いがヒートアップしたのか、腕を組むように離さなかった美冬から解放された俺なのだが…言い争いを続ける二人を他所に、俺にはまた新たな問題が出来た。


「おほほほほ、ヒルトさん?少しよろしくて?」

「せ、セシリア……」


イギリス代表候補生、セシリア・オルコット――先ほどと同じような笑顔を見せているものの、目が笑って無く、ぴきぴきと血管マークが浮き出る程ふるふると震えていた。


「えぇ、セシリアですわよ?――ヒルトさん、実はわたくし、どうしてもお話をしなくてはならないことがありまして。早急に、出来れば今すぐにでも――」

「い、今は勘弁してくださいセシリア様…ほ、放課後!放課後にこの私めがご説明を致しますので…」



折り目正しく、思いっきり勢いよく頭を下げる俺。

正直、俺にも何故こうなったのか、理解も出来ず今こうして何故セシリアに頭を下げているのかも全くわからない状況だからだ――。


「……わかりました。では【放課後】
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