第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第40話:男と女と不条理と……
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リュカさん!?」
「ん〜? 聞いてませんでしたぁ〜! だぁって面倒いしぃ〜」
ウルフの奴は教えてないのかな? 俺に対して真面目に接すると疲れるんだぞって!
「早朝から皆さんに迷惑を掛けたんですよ! 大人として……いや、人としてその態度で良いんですか!?」
あれ……俺の心を読まれたかな? 先程まで『大人として……』って考えてたの読まれたかな?
「……僕がどんな迷惑を皆さんに掛けた?」
「健忘症ですか貴方は!? 朝っぱらから大騒ぎを起こして、皆がリュカさんの部屋に集まったじゃないですか!」
「僕が皆を呼び寄せた訳じゃない! 勝手に集まってきただけだろ?」
おや……あの騒ぎの原因を押しつける気か!?
「そ、そりゃ……あんな大声を上げりゃ、誰だって集まるでしょう!」
「大声を上げたのは僕じゃない! マーニャちゃんが錯乱して大声を上げたんだ。僕は命じてないし、導いてもいない」
あぁ……若き頃のティミーと会話しているみたいで楽しい。
「マーニャさんが大声を上げる原因を作ったのは貴方でしょ!」
「はぁ? マーニャが大声を上げたのは彼女の妹愛が原因であって、僕に起因する事は何もない!」
リーダーとして俺を叱っておきたいのだろうけど、そうは問屋が卸さないゼ☆
「僕は大人の男として、大人な女性であるミネアを口説き、そしてベッドを共にした。決して力尽くで押し倒してはいないし、嘘偽りで騙し犯した訳でもない! ミネアの自由意思の結果、互いに合意のセッ○スをしただけだ! だが、妹は“純真無垢な生娘”と思い込んでいたマーニャには寝耳に水で、ガッチリ僕のをくわえ込んでいる様を見てしまったら、混乱して大声で叫んでしまっただけだ! 誰の所為でもない!」
う〜ん……我ながら凄い言い訳をしてるよ。
ウルフなんか呆れ顔のニガワラ状態。
娘二人は“相変わらず……”って感じ!
「んなぁ……」
シンは目を見開き何も言えなくなっている。
これ以上この話はしたくないので、この辺で有耶無耶にするのがちょうど良いだろう(笑)
そんな訳で俺は歌い出す。
ギターを弾きながらJAYWALKの『何も言えなくて…夏』を……
リュカSIDE END
(海上)
シンSIDE
俺のクレームを遮って突如歌い出すリュカさん……
コイツ何考えてんだ!?
全然常識が通じない……
「あはははは、どうだ凄い人物だろ!? 凄い不条理さだろう!」
歌い続ける奴を睨んでいると、爆笑のウルフさんが話しかけてくる。
笑い事じゃないっての!
「その状態の其奴に、これ以上何か言っても無駄だから……」
そう言って俺を船首の方へ誘うウルフさん。
まだ話は終わってないのに!
「ウルフさんは奴の何処に尊敬し
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