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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter17「写真」
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言うがルドガーにそういう趣味はない。むしろ男として正常だ。

「エルとはアイツが父親に言われて目指していた場所まで一緒に行く相棒として約束したんだ。強がりで、素直じゃないちょっとませた奴でさ、本当苦労したな」

「そのわりには楽しかったみたいやなぁ」

「まぁ、な?」

エルが居てくれたからこそあの選択を迷いなく選ぶ事ができた。それ以前も彼女がいたからこそルドガーは前に進む事ができたのだ。

「エルちゃんかー。何か私と凄く気が合いそうやわぁー」

「私もエルちゃんと合ってみたいです!」

「キュクー」

「僕もルドガーさんの相棒だっていうエルちゃんとあってみたいですよ!」

「はは!きっと皆ならエルと仲良くできるさ」

歳の近いエリオとキャロならエルともきっと友達になれるだろうしエリーゼとも問題ないはずだ。

「さて、こんなもんで俺の仲間紹介はオッケーかな?」

「正直まだルドガーのお兄さんについて聞きたいけど、もう今日はいいかな?」

遠慮がちに答えるフェイトの視線はルドガーの前にあるテーブルに向けられる。今までの話しは食事をしながらの会話だったので、正直なところマナー違反でもあり、フェイトとしてはこれ以上ルドガーの食事の時間の邪魔をしたくはない。

「にゃはは、すっかり伸び伸びだね……」

なのはの言うとおり折角のトマトソースパスタはソースを吸収したのか麺はすっかり伸びてあまり美味しそうには見えなくなっていた。

「だ、だな……」

ちょっぴり残念。トマト、トマトソースパスタが好きなユリウスなら間違いないく本気で落ち込むはずだろう。ルドガーの話しが終わると殆どのメンバーが食堂から去った。だがフェイトだけはルドガーの隣に座りルドガーと話しをしていた。

「1つ聞いていい?」

「何だ?」

「ルドガーは元の自分のいた世界には帰りたくないの?」

ルドガーは自分の世界に帰る事に消極的なのはフェイトも知っている。異世界渡航者の保護等も執務官の仕事の1つ。だが執務官として以前、ルドガーにフェイトは自分の世界に帰りたいかと尋ねたが、決まって帰る必要はないとの一点張りだ。何が彼をここまで元の世界への帰投を拒ませるかはフェイトにも、あのルドガーとも一番仲が良いはやてですらわからない。

「帰る気はないよ。前にも言ったろ?」

「……この世界を見てみたい…それが理由だったかな?」

元の世界に帰る事を拒む理由を以前聞いたところ、ルドガーはフェイトにこう応えた。

だがフェイトにはこの言葉は彼の本当の気持ちだと思えなかった。
あの仲間とルドガーが写っていた写真を見た今では更に。


「縛られ続けた俺の人生……少しは自由気ままに世界や人をゆっくり見てみたいんだ。それが
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