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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter17「写真」
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本名だと自分の事で嗅ぎ付けてきた善からぬ輩の手から、身内を守る為に名前を変えたとか言っていたな……」

あのガイアスの事だ。
それでもし妹のカーラが傷ついていたら本気で自分を責める事になる。
それはあの分史世界を見た事でわかりきった事だ。

「勿体ぶらずに話してくださいー!」

リインが勿体ぶるルドガーの態度に痺れを切らせ抗議しはじめた。それに続いてはやても同じような態度を取り始めていた。

「はいはい、わかったよ。ガイアスはな、簡単に言うとリーゼ・マクシアで一番えらーいお方……つまり王様だよ」

「……マジなんか?」

「うん、大マジだ」



ええぇぇぇぇぇぇ!?



一時の沈黙がガイアスの正体を肯定した瞬間、一部のメンバーから驚きの声が上がった。無理もない。仲間の1人が一国の国王様なのだ。逆にそんな状況を見慣れている方が珍しい。

「どうしてそんな偉い人がルドガー達と一緒にいるの?王様ってお城の謁見の間っていうのかな?そこで椅子に座ってるんじゃ……」

「いやいや、偏り過ぎでしょそれ」

まるで絵本に出てくるような王様その者のようなイメージで話すフェイトに思わずツッコミを入れてしまう。だが確かにガイアスの中身はそれに近いような気もしなくない。

「民想いの王様でね、ガイアスは。あとこのヒュンってなっているアホ毛の女は二代目精霊の主、ミラ=マクスウェルな」

「こ、この人、精霊の主さんなんですか!?」

「ああ。この精霊の主様は驚くほど燃費わるくてさ、飯食べて30分したら腹が減ったって訴えてくる食いしん坊精霊でもあるぞ」

ミラの正体を聞いて驚いているキャロに、ミラの食いしん坊っぷりを話すと、皆意外そうな顔をする。
どうやら精霊の主という称号は実物を見たことのない者からすると、かなり神々しい存在に想像してしまうようだ。

他にも、ローエンやジュード、アルヴィン、レイア、エリーゼ、仲間達の事ををはやて達に話す。
シグナムとティアナは指揮者(コンダクター)の異名を持つローエンに興味を持ち、同年代で源霊匣(オリジン)開発に従事するジュードにはスバルとシャーリーが非常に興味をしめしていた。

「ちょっと俺の世界の成り立ちについても説明していいか?この際だしさ」

「もちろんええよ」

全員が頷く。
皆……特にはやてはルドガーの世界について一番しりたかった。
聞かないはずがない。

「ではまず……前に話したと思うが、リーゼ・マクシアとエレンピオスは2000年前に断界殻(シェル)と呼ばれる膨大なマナの壁で両国は隔絶され、互いに干渉できないでいた」

「あの〜マナって何ですか?」

「いい質問だスバル。精霊術についてはわかるな?」

「えっと確か…」


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