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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter17「写真」
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れないのではと考えてしまう。
「何でも包み隠さず話さないと仲間やないっていう道理なんてない。もし話さないと絶交するって言われたら、私はそんな仲間いらへんよ」
「にゃはは……はやてちゃんらしいね」
人が心に抱えているモノはいいモノだけではない。その人物にとって忘れたくても忘れられない……傷を持っている事がある。それは大きさにもよるがその者の人生に一生付いて回る事もある。
「けど……やっぱ私もこの写真に写ってる人達について知りたいというのが本音や。ルドガーに聞いてみるんが一番やな」
「でも答えてくれるかな?もしルドガーにとってこの--」
「俺がどうしたって?」
背後から聞こえた声。その声の主は今の話しの中心になっていたルドガー本人だった。シャワーを浴びるつもりだったが、シャワー室に向かう途中で腹の虫が騒ぎ出したので行き先変更。
まずは腹ごしらえから済ませる事にしたようだ。
「トマト入りオムレツ・並にミネストローネ・並セットを……で、どうしたんだ皆?」
「これなんだけど……」
注文を済ませたルドガーにフェイトが写真を手渡した。ルドガーは驚いた顔を見せるがすぐ元に戻る。
「どうしてフェイトがこれを?」
「さっきぶつかった時に落としたんだよ。それを私が拾って……」
言葉に詰まる。理由はどうあれ、勝手に人の写真を見知った人間とはいえ数人に見せてしまった。謝らなくてはならない。
「ごめんルドガー!」
「何でフェイトが謝るんだ?」
「だって……写真を勝手に……」
ああ、とフェイトが言いたい事が分かり、笑って気にしないように諭す。
「元々俺がぶつかったのが悪いんだ。ていうか俺が礼を言わなきゃな」
「え?」
「写真を拾ってくれただろ?見てわかると思うけど、この写真は俺にとっては宝物みたいな物なんだ」
宝物という特別な表現を聞き、フェイト達はここに写る人物達がルドガーにとって大切な存在だったという確信を得る。
「その写真に写る者達はお前の仲間か?」
シグナムの問い掛けにルドガーは頷く。
「ああ……俺にとって皆は最高の仲間だよ」
「ルドガーの仲間かぁー。一度でもいいから会ってみたいもんやー」
「そうだな。皆良い奴ばっかりだから、はやて達とも仲良くなれるだろうな」
ジュード達とはやて達が話す姿……想像しただけで心踊る。彼らと彼女達の性格を考えれば仲良くならないはずがないのだから。
「でこの羽が生えてる女は何なんだよ?人間なわけねぇよな?」
「ああ、彼女は精霊ミュゼ。それも精霊の中では特に強い力を持つ大精霊だ。精霊については前に話したからわかるだろ?」
精霊はこの世界には存在しないものであるため、ある程度の
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