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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter17「写真」
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へへ……ごめん」

仕方なくティアナはルドガーの世界の知識を知るかぎりでスバルに教える事にした。最もルドガーは自分のいた世界についてそこまでは詳しくは話していない為、表面上の事しかティアナも教える事はできないはずだ。

「写真に写ってるルドガーさんと周りの人達みんな、優しそうな人達そうだね」

「キュクー!」

「ルドガーさんにとってこの人達はどんな存在なんだろう?やっぱり僕達フォワードチームみたいな感じなのかな?」

仲間……。ルドガーにとってこの写真に写っている人間はエリオの言う通り皆確かに仲間だ。
共に戦い、共に迷い、共に選択し、共に『審判』を超えた信じて信じ合った大切な仲間……。
彼等と出会わなければルドガーは何1つ真実をしる事もなく選択する事もきっとなかった。

「大切な人達なのは確かだろうね」

「この小さい女の子はルドガーさんの妹さんでしょうか?」

シャーリーの疑問はこの場にいる人間が皆持っていたモノだ。ルドガーの隣に立つ帽子の少女は写真に写る人物の中で一番彼と仲が良さそうに見え、例えるなら兄妹に見えなくもない。

「ルドガーに妹はおらんよ。お兄さんならおるらしいよ」

「ルドガー君ってお兄さんいるの!?」

「そんな驚く事でもないやろ……と言いたい所やけど、私もルドガーから直接聞かされた時はなのはちゃんみたいに驚いたしな……」

「管理局すら干渉できない完全な異世界の出身だからそれもそうなるんだろうけど、私達ってルドガーの事について殆ど何も知らないよね」

ルドガーと出会ってからもう1ヶ月は経つ。
彼は管理局の彼の出身世界を捜索する事を断り、六課で保護される形のまま今も六課に居続けている。だがフェイト達がルドガーの事について知っているのはほんの僅かだ。

最近知った事を付け加えれば、今はやてが言った兄の事やリニアレールで彼が変身し、圧倒的な力を見せ付けた骸殻というクルスニク一族だけが発現できるとんでも能力だ。
ルドガーの戦闘能力やそれ以外での能力は十分わかったが、彼の過去といった生い立ちは殆どフェイト達は知らない。

「確かにな……けど今はそれでいいんや」

「はやて?」

彼と出会って一番変化があったはやてから深入りしてままでルドガーの過去を知る必要はないと言った事にフェイト達が少し驚く。好意に近い感情を抱いている人間の口から聞けば驚くのも無理はない。

「誰にだって触れられたくない事の1つや2つは必ずあるもんや」

「はやてはそれでいいの?」

信頼を寄せている人物が自分に隠している事がある。人によって受け取り方は様々であり、フェイトの場合は相手が自分に後ろめたい事があると考えるのではなくむしろ、それを打ち明けてくれないのは自分が頼りないから話してく
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