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レオ視点
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言葉通り、彼女は始まりの町の広場に一人佇んでいた。
「キリア」
俺は全力の優しい声で彼女を呼ぶ。
「レオ…」
「キリア」
もう一度、優しく名を口にする。
「レオ…!」
キリアはふわりと俺に抱きついてくる。
俺のコートに顔を埋めて小さな鳴き声を漏らすキリアを見ていると、やっぱりまだ小さな、15歳の女の子なんだな、と思ってしまう。
「なあ、キリア」
俺はゆっくりと話し始める。
キリアは俺の目を見て、今にも泣き出しそうな顔になりながら怖々と言葉の続きを待つ。
場違いにも程があるが、いじってやりたい衝動が沸く。
でも今はそんな時じゃない。
「返事のことだけど…」
「…うん」
「ありがとう」
「え…?」
キリアは、俺の顔を見て、目を見開いた。
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