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スーパーヒーロー戦記
第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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 百鬼帝国の放った脅威は復活したゲッターロボの新必殺技【シャインスパーク】の前に散った。間一髪での事であった。現在、戦闘を終えた後、マジンガーZとゲッターロボは揃って新早乙女研究所内にある格納庫へと格納されていた。
 戦闘後のメンテナンスを行う為だ。それに、ゲッターロボは新武装をぶっつけ本番で使ったせいかその後の調査や調整も残っている。多分、こちらの方がZの整備よりも時間が掛かるだろう。
 ゲッターロボもまた一緒に来ると言う訳にはいかなさそうだった。
「何にしても、助かったぜ」
 心の底からの言葉を甲児は放った。もし、あの場面でゲッターチームが揃わなければと、思うとゾッとなる。
 マジンガーの攻撃を全く受け付けなかった敵の巨大要塞。あんなのがこれから出てくると言うのであればそれはかなり不味い展開だとも言える。
 一刻も早く戦力を揃えなければならない。敵に立ち直りの時間を与えてはならないのだ。
「すまない、甲児君。本来なら俺達も一緒に行きたいんだが」
「気にするなよリョウ君。どの道今じゃゲッターロボも動けないんだし、それにあんたは今、病み上がりの状態だろ?」
 同行できない事を気に病む竜馬に甲児が気遣うように言い返してくれた。竜馬の性格を知っているからこその言葉だ。彼は誰よりも仲間思いな面がある。が、それ故に自分を責め易い傾向があるようだ。
 自虐傾向に行かない為の措置と言えば妥当であろう。
「それで、これからお前達は何所へ向うんだ?」
「これから俺となのははウルトラ警備隊本部へと向うつもりだ。最近あそことの音信が取れないからさ。念の為奴さ」
 スーパーロボット軍団とのコンタクトが取れた以上、残るはバックを固めるだけである。その為にもウルトラ警備隊とのコンタクトは避けては通れないのだ。
「そうか、道中気をつけて行くんだ。俺達も調整が終わり次第そちらに向うよ」
「あぁ、頼むよ」
 再会の約束を握手で交わす。また共に戦うと言う約束もその握手の中にはこめられていた。
「そう言えば、なのはの奴は何所だ?」
「彼女となら、俺は医務室で会ったきりだけど……」
「何やってんだあいつ? こちとら急がないといけないってのに」
 せっかちそうに甲児が愚痴る。そんな甲児を見て、隼人がふと、笑みを浮かべているのに気付いた。
「何だよ?」
「お前、その様子じゃ女の子の事を今一分かってないようだな」
「は?」
「女ってのは準備に時間が掛かるもんだ。それを黙って待ってやれるのが度量のある男って奴だろ?」
「けっ、俺っちはどうせせっかちで短気ですよぉだ!」
 皮肉に対し買い言葉で返す。例えインテリになったとしても本質は変わらないようだ。
「しゃぁねぇ、とりあえず呼んで来るわ」
「やれやれ、あんな様子じゃ彼女も出来てないんじゃないのか?」
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