第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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これで、捕まってる奴等は全部か?」
「いや、まだ最奥の牢獄に捕まってる人達が居る」
「そうか、おいクロノ! お前の方が近いから其処は任せるぞ」
「分かりました」
最奥の牢獄に一番近くに居たクロノは頷く。しかし、幾ら早川の助手とは言え、別にクロノは日本一何でも出来る、と言う訳ではない。従って彼にピッキングの技能はない。
「中の人、聞こえますか? 今から扉を破りますから下がってて下さい」
中の人が聞き届けている事を願いつつ、クロノはデバイスを手に持つ。体内の魔力を上手く調整し、扉だけを破る程度の魔力砲を放つ。加減を間違えれば中に捕えられている人達に危害が及んでしまう危険性がある。
それだけは避けなければならない。細心の注意を払いつつ、デバイスに魔力を収束させていく。
そして、引き金を引き絞った。流石は執務官である。
見事に扉だけを破壊する事が出来た。衝撃と共に破壊された扉が牢獄内に向けて倒れる。
扉が倒れるとほぼ同時に牢屋内にクロノは入った。中に捕えられている人達の安否を確認する為だ。
「皆さん、大丈夫ですか?」
牢屋内に入った際に、クロノは中に捕えられている人達を見た。其処に囚われていたのは、何とアースラ隊のメンバーだったのだ。
エイミィを筆頭にアースラの主だったメンバー達が揃って閉じ込められていたのが目に映った。
しかし、何故彼等が此処に閉じ込められているのか?
そして、何故このメンバーの中に艦長であるリンディの姿が見られないのか?
「エイミィ、かあ……艦長は?」
「クロノ君……実は―――」
「おい、どうした?」
エイミィが説明をしようとしたその矢先の事であった。扉側の方から早川となのはが姿を現す。
どうやらクロノの戻りが遅いのに疑問を感じたようだ。
「あれ? エイミィさん達も捕まってたんですか?」
「う、うん」
なのはの問いにエイミィは受け答える。だが、その言葉に何時もの元気さは感じられない。それに、心なしかメンバーの殆どが沈んだ顔をしている。
一体何があったのだろうか?
「積もる疑問があるのは分かるが、生憎俺達には時間がない。悪いが此処から先は自力で脱出して貰えるか?」
「分かりました」
言いたい事があったのだろうが、今は此処の施設の奪還が最優先である。
そして、その為にも囚われていた者達の協力もどうしても欲しい。
「俺達はこれから残りの敵を殲滅する。あんたらは本部の機能の回復をして欲しいんだが。出来るかい?」
「任せてくれ。この本部は我等ウルトラ警備隊の本部だ。その役目は我々に任せてくれ」
キリヤマ隊長が名乗り出てくれた。元々此処を本拠としている彼等ならその役目は適任だと言えるだろう。
「アマギとアンヌは動力炉を取り戻せ! ムラマツキャップ、並びにフジ隊員
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