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スーパーヒーロー戦記
第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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言葉の途中で、突如盛大な爆音が響いた。どうやらマジンガーZが攻撃を開始したようだ。
「よし、行くぞ」
「はい!」
 爆音を合図に、三人は本部の内部へと潜入を試みた。隠し通路なだけに其処には見張りは一人も居なかった。どうやら非常用に作られた通路なのだろう。
 其処を抜けると基地の中へと入る事が出来た。
 思っていた以上に配備されている兵力は少ない。
 どうやら少ない兵力を警備隊の所員で賄っているのであろう。
「なるほど、奴等少数精鋭で此処を乗っ取ったって事か」
「でも、それなら物量さで警備隊の皆が勝つんじゃないんですか?」
「恐らく人質の類を取られてる事なんだろう。敵を動かすには奴等の喉下を抑えれば良いからな」
 もし、そうならば最初に行くべき場所は自ずと決まる。
 それは、地下にある独房であった。其処にもミケーネの兵士と思わしき者の姿は見受けられた。だが、見張りの数は二人と案外少ない。
 これならば行けるだろう。
「クロノ、お前は片方をやれ」
「分かりました」
 クロノと早川が互いに合図を送り、静かに二人の見張りに接近する。視界に入らないように、音を立てないようにゆっくりと、その背後へと接近する。
「よぉ、見張りご苦労さん」
「む、なん―――」
 振り返るよりも前に早川の手刀が見張りの後頭部を強打した。相当のショックを与えたのだろう。首がガクンと曲がり、そのまま見張りは崩れ落ちた。 
 もう一人の見張りが異変に気付き、振り返った時、其処にはクロノが目の前に控えていた。
「静かにしろ、でないと容赦はしないぞ!」
 見張りの眉間にデバイスの切っ先を近づけてホールドアップを強要する。流石にこれには参ったといわざるを得ず、見張りは武器を捨てて両手を挙げる。すかさず早川はその見張りをロープで縛り上げる。
「さぁて、それじゃこれから幾つか質問をするぞ。ちゃんと答えてくれれば手荒な真似はしない。まずは一つ。此処に居るお前等の仲間は何人だ?」
「ぜ、全部で……10人足らずです」
「思ったよりも少ない。そんな数でどうやって此処を占拠したんだ?」
「せ、星間連合の協力があったからだ。奴等の主でもある、異次元人ヤプールが空間湾曲を用いて電撃戦法を用いて制圧する事が出来た。如何に堅牢な防備を誇っていても内部から奇襲されては脆い物だ!」
「なる程、その戦法を用いて内部から一気に制圧したって訳か。それで、お前等の事だから主要人物の殆どを人質に取ったって奴だろ? そうでなけりゃあの科学特捜隊やウルトラ警備隊のメンバーが寝返るとは到底思えない」
「ひ、人質は確かに取った……だが、場所は教える訳には―――」
 答えを渋るミケーネ兵士。口を堅く閉ざしてしまったミケーネ兵士。こうなるとそう簡単には口を割らないだろう。
 だが、割らせる方法
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