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スーパーヒーロー戦記
第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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、そのままクロノの手元へと納まっていく。
「これで爆破は出来なくなった訳だな」
「やれやれ、やる事がお約束過ぎて詰まらないな。お前さんのやる事なんざ10手先まで見え見えだぜ」
 完全に見抜かれていた。敵のする事は誰も彼も大概同じだと言いたげな様子だった。
 今度こそ完全に手詰まりと言える状態に陥ってしまった。
「ま、待て! 分かった、お前達の勝ちだ。此処は大人しくお前等に従うとしよう」
「随分物分りが良いじゃないか。まだ何か隠してるんじゃないのか?」
 疑り深い早川の睨みが放たれる。ゴーゴンの額を冷や汗が流れ落ちて行った。
「まぁ良い。逃げたいならとっとと逃げな。俺達の気が変わらない内にな」
「ほ、本当か? 本当に逃がしてくれるのか?」
「聞こえなかったのか? 早くしないと此処に居る奴等に蜂の巣にされるぜ」
 無数の銃口がゴーゴンに向けられているのを感じた。そんな時に早川の言い分は正に天の助けにも聞こえてきた。もう恥も何もない。その場から逃げ去るようにゴーゴン大公は真っ直ぐに停泊しているであろうミケロスへと一目散に向っていってしまった。
 その光景を早川やクロノは勿論、兵士一同誰一人として止める者は居なかったと言う。
「早川さん、何で逃がしちゃったんですか?」
「ふっ、奴にとっちゃ外に出る方が地獄だからさ」
「あ!」
 なのははその時納得できた。そう、外に出ればここ以上の地獄がゴーゴンを待ち受けているからだ。




     ***




 警備隊本部上空を万能要塞ミケロスが飛行する。円柱状の巨大な要塞に四方に取り付けられた人の顔状のオブジェが取り付けられた不気味な飛行要塞である。
 そして、その中でゴーゴンは怒り心頭となっていた。
 折角占拠した敵施設を無残にも奪い返された上に敵に情けを受ける羽目になってしまった。
 恐らく、このままおめおめ逃げ帰れば大将軍からの怒りは避けられない。その上ミケーネ中の笑いものになるのは明確であった。
 しかし、一時の恥なら甘んじて受けよう。その恥を何倍にして奴等にたたき返してやれば済むのだから。
 だが、この時ゴーゴンは思い出すべきであった。外には更に
ゴーゴンを付け狙う存在が居たことを。
 それをゴーゴンが思い出したのは、突如として起こったミケロスの爆発であった。
「な、何事だ?」
「外からの攻撃です!」
「外だと!」
 報告を聞いた途端、ゴーゴンは青ざめた。外からこれだけの威力を持つ攻撃を出来るのと言えば奴等しか居ない。
 真相を確かめるべく外の映像を見る。そして、其処にはゴーゴンが半ば予想し、半分当たって欲しくなかった真相が其処にあった。
 ミケロスの周囲を四機のスーパーロボット達が取り囲んでいるのだ。
 マジンガーZ、グレートマジン
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