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スーパーヒーロー戦記
第77話 反撃の狼煙!集え、スーパーロボット軍団
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た。反撃は成功したのだと。




     ***




 未だに本部内に居たゴーゴン大公にとって外と中で行われている光景は予想外と言える光景でもあった。
 突如現れたロボット軍団に加えて。内部に侵入した少数の敵により折角占領した基地施設を奪い返されてしまったからだ。その上、外で戦っている戦闘獣の数ももうそれ程ない。後数分もすれば全滅は確実な物となるだろう。これ以上此処に長居していてはこちらが危険である。
 口惜しいが此処は一旦身を引くのが上策と言えた。
 幾ら機能が回復したとは言え完全に復旧した訳ではない筈。格納庫へ向えばまだ自分が乗ってきたミケロスが待機してある。あれを使い逃げ帰る事は出来る筈だ。
 そんな矢先、突如として背後の扉が音を立てて開いた。仲間の兵士かと思い振り返ったが、其処に居たのは全く別の存在であった。
「ほぅ、此処を占拠していたのはお宅みたいな化け物だったって事か」
「き、貴様等。一体何者だ!? まさか貴様等が……」
「ご名答。もうこの中にお前さんの味方は一人も居ないぜ」
 不適な笑みを浮かべつつ早川が告げる。その後ろからクロノやなのはが姿を現す。
 どうやらこの三人の為にゴーゴン大公の計画は水泡に帰してしまったと言えるのだろう。
「おのれ……下等な人間如きに、この俺が舐められたままでいられるか! こうなれば貴様等だけでも此処で葬ってくれる!」
 顔全体に怒りの表情を浮かべだす。下半身の虎が雄叫びを挙げてより一層怒りを表している。
 腰に挿していた両刃の剣を思い切り抜き放ち今にも跳びかかろうと虎の足が力強く地面を蹴り出した。
 その刹那、地面に数発の銃弾がめり込んできた。続々と部屋に本部の兵士達が現れてきた。誰もが火器を手にしてこちらに構えている。
 流石にこれだけの数を相手にするのは無謀と言えた。
「さぁ、どうするんだい敵の司令官さん? 此処で俺達と一戦交えるかぃ?」
「ぐっ……」
 最早打つ手などなかった。今から攻勢に転じたとしてもその刹那に兵士達の銃撃で蜂の巣にされるのがオチだ。
 人質も奪い返され、施設も奪還され、兵力も今や底を尽きそうになっている。万に一つの勝ち目は見られなかった。
「ふ、ふん! これで勝った気でいるつもりか? もしもの時の為にこの本部の動力炉に俺が仕掛けた時限爆弾があるのだ。俺のこのボタン一つでこの本部を爆破する事だって可能―――」
 これみよがしに懐から起爆スイッチを取り出そうとしたその刹那、まるで鞭の様に光る何かが撓って襲い掛かってきた。それはクロノのデバイスから発せられてる魔力の糸であった。
 それを巧みに操り鞭の様に撓らせてゴーゴンの手に持たれていた起爆スイッチを弾く。
 頭上で持ち主を失い回転するスイッチに再度光る糸状のそれが絡みつき
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