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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十七話】
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らないってことはないよね?」


そんな女子の一言によって、一斉にクラスメイト全員の視線が集まった。


「当たり前だろ、同室でシャル…ロットが女の子って知らなかったらどんだけバカで鈍感だよ、俺。わっはっはっはっ」


そう高らかに、若干開き直りつつ答えると美冬が――。


「ふーん、妹の私にまで黙ってたんだぁ……お・に・い・ちゃ・ん♪」

「おぅ!心苦しかったがこれもシャルの身を案じた結果だ、妹よ、許せ」


そんな若干芝居がかった言葉を言ってみるものの――。


「うふふ、だぁめ♪」


そんな笑顔で応えながら、ひたすら俺の右足の弁慶の泣き所に蹴りを入れ始めた美冬。


「あがっ!?ま、参ったからご勘弁を…美冬様…」

「ふんっ!私に嘘ついたから許さないもんっ」



そう腕組みして顔を背ける美冬。

まあ嘘ついてたのも事実だからなぁ…。


「ほら、今度買い物に行くとき荷物持ちするから、機嫌直せよ、美冬?」


ちょんちょんと脇腹辺りをつつくと美冬が――。


「わ、わかったから!くすぐったいからやめてよ、お兄ちゃん!――もぅ……うふふ♪」


買い物に付き合うといえば大抵満足する美冬。

だが、荷物持ちか…大変になりそうな予感だ。


それはそうと、先ほどからえらく突き刺さる様な視線を感じる――主に二名から。


まだ喧騒が続く中、その視線を辿る――セシリアと未来だ。

顔は笑顔だが目が笑っていない……これはある意味非常にまずい死亡フラグ的なものでもたった気がするのは気のせいではないだろう。


――と、喧騒の中、一人の女子生徒が言った一言が波紋を広げる――。


「そういえば――昨日って確か、男子が大浴場使ったわよね!?」


その一言が広まると、機嫌の良かった美冬がまた俺の方を向くや――。


「お・に・い・ちゃ・ん☆どういうことなのかなぁ?美冬、よくわからないから詳しく教えてよ♪」

「ま、待て美冬!昨日は俺もシャル…ロットも風呂に入ってないって、なあ一夏!?」

「え?喧騒がうるさくて聞こえない!なんだって!?」


――だああっ!?この突発性難聴症がぁぁっ!?

俺でも聞こえるのになんという都合のいい難聴…この…!


とも思ったのだが、シャルに弁解してもらえば――。


「な、なあシャル…ロット!昨日は風呂に入ってないよな、俺たち!?」

「う、うん。お風呂には入ってないよ!?お風呂には!」


そう上手く弁解出来たと思ったのだが――よく思い出すとお風呂【には】と言っているシャル。

その発言が問題になるかと思ったその時、突然一組教室の扉が吹き飛んだ。


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