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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十七話】
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気にはなるが、答えてくれるかはわからないので黙っておこう。



「てか美冬、未来と一緒じゃないのか?」

「みぃちゃん?みぃちゃんは――」

「ちゃんと居るよ、ヒルト?」


そう言いながらやって来たのは未来、美冬と同じ部屋だから共に来るのが当たり前だが――。


「おはよ、ヒルト、セシリア♪」

「おはようございます、未来さん」

「おっす、朝から相変わらずでかい乳してるな、未来?」

「――ッ!?ば、バカ!朝から何言ってるのよ!」


ポカポカと効果音が出てそうな痛くない未来からの一撃を何度も受けていると、セシリアが――。


「ヒルトさん。……たまにはわたくしにも…構ってくださいな…」


そんな風に若干寂しげな声で呟くセシリアに、美冬が――。


「ふふっ、セシリア?みぃちゃんにジェラシ〜?」

「〜〜〜っ!?そ、そういう訳ではありませんが……せ、席に戻ります!」


言うや、自分の席へと戻っていったセシリアは、椅子に座るやジト目で俺を見てきた。

その視線に若干居心地が悪く感じるが…と、唐突に美冬が――。


「ふふっ、お兄ちゃんもそろそろ彼女が出来る頃かなぁ?」

「ん?出来ればいいがそれって俺の事が好きなやつが居ないと成立しないからなぁ…なあ未来?」

「し、知らないわよ。バカヒルト…」


そう言って未来も自分の席へと戻っていった。

そして何故か頭を抱えるようにして机に突っ伏した。

――たまに未来、ああやって頭を抱えるよな。


「ふふっ、まあ私としてはまだお兄ちゃんに彼女出来なくてもいいかなぁって思うけどね」

「なんだ?年齢=彼女いない歴がどんどん加速する兄がいいのか?……せめてキスぐらいは済ませたいがな…」

「ふふっ、いつになることやら♪じゃあ私も席に戻るね?隣だけど」


そう言うと、隣の席に座って鞄から教科書を出し始めた美冬を眺めつつ――また眠気が……。


「おっす、ヒルト」

「……なんだ、一夏か」

「なんだはご挨拶だな。何で昨日風呂に来なかったんだ?シャルルも後で問い詰めないと…」

「俺もシャル…ルも疲れてただけだよ。別に一緒に風呂に入らなくてもいいだろ?一緒に入る方が危険だし…」

「ん?なんだって?」


――今日も突発性難聴症は絶好調って事か。


「はいはい、そろそろホームルーム始まるだろ、席に着いとけよ」

「あ、そっか。じゃあまたな」


――またがあるのかよ、っても同じクラスだからまたがあるのは当たり前か…。

てかよく考えたら後ろの席だったな、こいつ。

――大体のクラスメイトが教室にやって来たが、まだ空いた席が二席残
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