第二の感染者・ジュン
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向けてそういう。しかし、その男はくくくと笑うだけで何も答えない。そして、もう我慢できなくなり、そのまま回し蹴りを叩き込もうとする。しかし、それをすでに気付いていたのかすでに男は下がっていた。
「ちっ」
「いきなりだな。まあいいや。そろそろ、この世界ともおさらばだ。もう少しで種が発芽するぜ。早くしないと、あいつが狂っちまうぜ?」
そう言ってノイズを出して、その中に消えて行った。結局、何をし現れたのはわからなかったが確実に倒す奴が増えたということはわかった。
そして、ふと、先ほどシュートからの連絡が入ってることに気付き、ウィンドウを開いてメッセージを確認する。
【syuuto】
ジュンさんを見つけました。街の外で蹲っています。でも、何か様子がおかしすぎます。空間のあちこちが歪み始めてるし、ジュンさん自体も何か苦しそうです。早く来てください。
「見つけたか……」
そしてメッセージの一番下に記載されている地図を確認する。そして、そのほうに向けて走り始めた。
「あれ?ゲツガ君?」
裏道を抜けた瞬間にナナミと会った。何でこんな時に会うのだろうか。少し苛立ちを感じながら怪しまれないように止まる。
「どうしたんだ、ナナミ?」
「いや、ゲツガ君、てっきり寝てたと思ってたからさ、会ってびっくりしたの。それにしてもどうしたのそんなに急いで?」
「ちょっと用事ができたんだ。急ぎの用事でな。急いでたんだけど、そろそろ行かなきゃいけないからそれじゃ!」
そして、ナナミから離れてダッシュで街の外へと向かう。しかし、シュートが見つけた場所が正反対のため人遠いし、人ごみだから移動するのが遅くなる。
「クソ、こうなったら!」
そう呟くと狭い裏道に入り、壁に足と肘を着いて登っていく。そして屋根まで辿り着くと屋根を飛びながら移動し始める。人ごみがないぶん早く進むことが出来る。屋根と屋根の間を飛び越え、広場みたいなとこに出ると一度飛び降りて五点着地するとすぐに登りやすいところを見つけては登る。そして、人ごみの中を通るよりは幾分か早く街の外のエリアにつくことが出来た。
「急がなきゃな!」
シュートがいると思われる場所に向けて走る。そこからも結構遠かったが確実に近づいているのがわかる。
まず、周りの風景の一部分にノイズが生じ始めている。それにウィルスがいると言う感じがぴりぴりと肌に伝わってくる。
「ゲツガさん、こっちです!!」
そして、ようやくシュートのいるところまで着いた。素早くシュートのいる場所に行き商況を説明してもらう。
「ジュンはどこだ!?」
「あそこです!」
そのほうを向くとジュンが蹲っている。しかも体にはいくつものノイズが発生して
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