第二の感染者・ジュン
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な」
そして、縮地法を使って相手に自分がすでに目の前にいたと錯覚させるくらいの速さで接近するとまず一人にリバーブローを叩き込む。
「ふべら!!」
変な声を上げて吹き飛ばされる。その後、間髪いれずに隣にいた男の顔面に拳を叩きこんだ。それを見た男たちは一瞬だがひるむ。しかし、その一瞬の怯みは命取りとはならないが、攻撃を入れるのには十分な隙。
並んだ三人の足を払って転ばせる。しかし完全に倒れこむ前に、一番端にいる奴を殴りそのまま三人を壁へと殴り飛ばした。
「「「ふぎゃ!!」」」
そして止まることのない攻撃で囲んでいた相手を数秒の間に囲んでいた全ての敵を叩き潰した。そしてその間を通り、ようやく裏道に入ることが出来る。人の目がなくなるのを感じると溜め息を吐いた。
「はあ、息苦しかったな……」
「だろうな、ゲツガ……」
いきなり後ろから声をかけられ振り返る。そこには、黒いローブのようなボロ布を羽織顔が包帯で巻かれていたプレイヤーがいた。
「……まさか、お前がシュートを感染者にした野郎じゃないだろうな?」
「ん?ああ、あの餓鬼か」
どうやらこいつがシュートを感染者にした張本人らしい。
「ちょうどいたからシードを埋め込んだんだが、急にあいつからシードの気配がなくなったから、追ってきたんだが油断したみたいだな。お前のポケットに入ってるんだろ?」
そう言ってポケットに指を指した。
「やっぱり感染者ってことか。お前は……」
「感染者か……まあ、悪くない響きだ。でも、俺は感染者とかなんて今はどうでもいい。まさか、この世界でお前に会うなんて思ってなかったからな」
「そりゃ会ってもないやつに俺がこの世界にいるとかわからないだろうな」
「相変わらずの態度だな……通りでこの世界に来て傷が疼きだしたわけだ……ズタボロに引き裂いて殺したいってな」
「何のことだよ?俺はお前にあったのはここが初めてだし、その声や服装からしてもまったく見覚えなんてないぞ」
「まあ、この姿でわかるなんて期待してねえよ」
何のことかさっぱりわからないが、こいつは自分とは何らかの因縁があるようだ。しかし、こんな姿をした奴はどのVRMMOでも見たことがない。
そう考えている間に目の前にいたすでに黒いローブの男は消えていた。周囲を見渡そうとするとしたが後ろで何か固い金属のようなものを押し当てられていたため動くのをやめた。
「お前がわからないなら無理に思い出さなくていいんだぜ?別に俺はお前に思いだしたくてここに来たんじゃない。ただシードを誰が持っているかを確認し来たんだけだからな」
「思い出す?何のことだ、お前。それと何が目的だ?」
背中にいる黒いローブの男に
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