第四十二話〜新しき家族〜
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ットを投入するだけでもレリックの奪取はできる」
少し凹み気味のはやてに説明を終えるとその日はお開きになった。
そして翌日、ライは医務室から出てすぐに隊長室に呼び出された。呼び出されてすぐに隊長室に向かったライが隊長室に入るとそこには、はやてとフェイトの2人が何かを話していた。
だが、2人の会話は切りの良いところまで終わっていたのか、すぐにライの方に視線を向けてきた。
「ああ、ライ君、これから会わせたい人らがいるから外出の準備してもろてもええ?」
「それはいいけど、会わせたい人というのは……」
「それは向こうに行ってから教えるわ。そこに行くんは私とフェイトちゃんとなのはちゃん…………なんやけど、なのはちゃんは今少し外に出とる。けどもう少しで帰ってくると思うから、準備しといてな」
「ああ、分かった。―――っと、僕が買った服は?」
部屋から出ようとしたライは一度立ち止まり、2人に問いかける。それに応えたのはフェイトであった。
「蒼月に収納されてた服なら、ライの部屋に運んでおいたよ」
「ありがとう。……確認するけど、正装をしたほうがいいのかな?」
因みに今のライの服装は白のワイシャツと黒のスラックスという、いつもの格好であった。ライの質問にはやては「特に気にせんでええけど見苦しくない程度に、な」という答えを返した。
その後、ライは自室に戻り着替えを行い、事前に待ち合わせをしていた隊舎の出入り口で待っていた。だが、しかし―――
「…………早かった、かな?」
待ち始めて十分以上経ってからライはポツリと呟いた。
既になのはが帰ってきていることは、はやてからの連絡をもらっていた。だが、それにしては遅いと思ったライは一度様子を見に行こうと隊長室に向かう。しかし、隊長室はもぬけの殻で、どうしたものかと考えていたときにある声がライの耳に届いた。
その声は管理局のような警察機関には不似合いな声。子供が誰かに向けて自分の感情をアピールする手段である、泣き声であった。
「?」
何故かその声が気になり、ライは声のする方に向けて足を進める。ある程度進むと、ライはある部屋の前で足を止める。その部屋はなのはとフェイトの相部屋。
「…………」
流石に女性の部屋にいきなり入るのは躊躇われたので、ライは一度部屋の扉をノックした。
『あ、誰かな?』
中からフェイトの声が聞こえたと思うと部屋の扉が開く。それと同時に今まで聞こえていた泣き声の大きさがワンランク上がった。
「あ、ライ。ごめん、待たせちゃった?」
「いや、それはいいけど。泣き声が聞こえたんだけど……どうかしたの?」
質問しながらライは部屋に足を踏み入れる。最初は入る気がなかったが、中にはな
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