第六話 対決
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side クリム
『では、死体兵士[グリムゲルデ]をそちらに転送、同時に魔力結界を展開します』
通信が終わり、私は神社を見上げる。
「目標座標を確認、結界展開、グリムゲルデの転送終了、」
私は目録を閉じ、こっそり結界内に侵入する。あ、もちろんジャミングも忘れずに。
(管理局の魔道士がいるならば一度観察しておいた方がいい、それにその子が遼に剣を向けるつもりならここで始末しておいた方がいいに決まってる!)
一応顔を遼とお揃いのバイザーで隠し、姿も少女に変え、慎重に監視を始めた。
「ジュエルシード、シリアル16、封印!」
白い魔法少女がジュエルシードを封印する。
(それにしても何て強大な魔力、まあそれでも素人なら遼の敵ではありませんね)
ベルカの騎士は対人戦最強。
どれほど魔力が高くても、幼い頃から鍛えている遼に敵うはずがない。
そう陶酔していた時、彼女をも超える強大な魔力が結界内に侵入し、
「よし、突破完了って、あんた誰?」
運悪く、私の真後ろに落下してきた。
side 刃
「よし、突破完了って、あんた誰?」
結界を突破した先にいたのはなのはではなく、謎の少女だった。
顔をバイザーで隠し、明らかにこちらを警戒してる。
「ベルカの騎士、ブリュンヒルデ」
そう答えると、彼女は素手で何かの構えを取る。
格闘系はよく知らんけど、拳法か何かだと思う。たぶん。
「私の要件は済んだけれど、邪魔をするなら容赦はしない」
「要件は済んだって……、ああ!?」
彼女の後ろを見るとなのはが神社から出ていくのが見える。
明らかにジュエルシードを封印し終わって帰るところだった。
「くっそ! そういうことか、あんたの目的は時間稼ぎだったってわけか! 確かに十秒くらいあればあの程度なのはだけでも封印できる、まんまとはめられた!」
と、言うことは、だ。
アイツは俺の存在となのはがここでジュエルシードを封印することを知っていたことになる。
つまり、
「あんた、俺と同じ転生者か!」
「転生者?」
相手はとぼけてはいるが間違いない。
でなければこんなことはありえない。見え透いた嘘だ。
「また邪魔が入ると面倒だ、ここでぶっ潰しておく!」
『了解しました、主人』
俺はベイオットをソードタイプに変形させ、こいつへ斬りかかった。
side クリム
剣と拳、魔力弾と蹴りとが交錯する。
「硬ってぇなこいつ!」
少年が私を睨んで叫ぶ。
「当然、私の鎧は特別性、一般魔道士風情じゃ傷つけることなんてできるはず
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